あおり運転、相手をSNSで晒すのは罪? ”ネット告発”に潜む「意外なリスク」
ネットで危険運転を「告発」する行為は罪に問われないのか。弁護士に聞いてみると…。
■「名誉毀損罪に問われる可能性」
仮に、危険な運転をしてきた相手から訴えられた場合、罪に問われる可能性はあるのだろうか。元東京地検検事で交通事故事案にも詳しいレイ法律事務所の西山晴基弁護士によれば、「実際に危険な被害に遭い、注意喚起等の目的であれば罪には問われないですが、虚偽の投稿や嫌がらせ目的による投稿等であれば名誉棄損罪に問われえます」とのこと。
悪意を持って編集した写真や動画を拡散する行為は法的に問題があるのだ。
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■「ネット告発」のリスク
ネット上での「告発」には意外なリスクも潜んでいて…。「民事上は、顔等の個人が特定できる情報とともに投稿すればプライバシー侵害とされる可能性は否定できません。こうした法的責任に加え、個人でのネット告発には報復被害に遭う等のリスクもあるので、捜査機関やマスメディアに頼ることをお勧めします。仮にネット告発をするとしても、個人の特定につながる情報等は投稿しないように注意する必要があります」(西山弁護士)。
ネットで拡散したことで相手から”復讐”を受ける危険があることも考えると、警察に相談するのが先決かもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)