異様な眼瞼痙攣で脳腫瘍が判明した例も 眼鏡店で異常を指摘されたら即病院へ
「眼鏡店の技師さんはとてもプロフェッショナル。私の命と視力を救ってくれました」と女性。
眼瞼の不調といえばピクつきや眼瞼下垂が有名だが、そのなかに脳腫瘍が原因で起こるものがあるという。眼病予防に関する知識を高めようと謳う『National Eye Health Week 2022』が開催中のイギリスでは、患者がさまざまなエピソードを自ら紹介して話題を呼んでいる。
■徐々に垂れ下がってきた瞼
『Liverpool Echo』が紹介したのは、レンフルーシャー州に暮らすジェーンさん(仮名・46)。2年ほど前から右瞼の痙攣に悩まされていた一方、家族は右目がやけにふさがってきたことが気になっていたという。
フラッシュが苦手、瞬きのタイミングが合わないだけだと思っていたが、ジェーンさんの眼瞼痙攣と下垂は徐々に進み、不快感は増すばかりだった。
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■腫瘍の位置ゆえ手術は危険
昨年の秋、いきつけの眼鏡店で視力検査を受けたジェーンさんに、技師は瞼の異常な痙攣を指摘し、ただちに医療機関でMRI検査を受けるよう助言。これにより、脳幹の視神経につながる部分に悪性度の低い3センチの髄膜腫が発見された。
腫瘍は内頚動脈に絡みつき、約50パーセントの狭窄が血流を妨げていた。医師はジェーンさんに「いずれ脳卒中が起こる可能性があるが、位置が悪く切除手術には大きな危険が伴う」と説明。手術はいまだ行われていないという。