サル痘感染者確認で「外国人に触れないように」 中国衛生局トップの警告に批判
中国本土には、世界で最も厳しいとも言われるパンデミック規制が敷かれている。
中国国内で初めてサル痘の感染者が確認されたことで、衛生局のトップが警告した内容が物議を醸している。「新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃を彷彿とさせる」と評される警告を、『CNN』や『BBC』などの海外メディアが報じた。
■中国で初のサル痘感染者
5月頃から世界各地で発生し始めたサル痘は、インフルエンザに似た症状と水疱のような病変を引き起こす感染症だ。欧米を中心とした流行では、5万2,000人以上の感染例が報告されているサル痘だが、このほど中国・重慶でも感染者が記録された。
厳しい国境管理によって、これまでサル痘の蔓延を防いできた中国国内では、これが初めての感染例だ。
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■「外国人と肌を合わせないように」
これを受けて中国衛生局のトップであるウー・ズンユー氏は、中国版ツイッターであるWeiboに5つの警告を書き込んだ。
そこには、一番に「サル痘の感染を防ぐため、また健康的な生活の一環として、外国人と直接肌を合わせないことをお勧めする」と記されており、その後に衛生管理の徹底や便座のアルコール消毒といった、一般的な感染症予防の警告が続いた。