犬は嗅覚で人間のストレスを感知すると判明 介助やセラピー犬にさらに高まる期待
飼い主が嬉しいときも悲しいときも、寄り添ってくれる犬。愛犬家はこの研究結果に納得だろう。
■介助やセラピー犬の活躍に期待
飼い主の体調が悪いと心配そうに顔を眺め、しきりに顔をなめようとする犬がいる。同大学・大学院博士課程のクララ・ウィルソンさんは「犬が飼い主の心理状態や体調に反応し、寄り添っていく理由がこれで理解できました」と語る。
今回の研究で、犬は飼い主でなくても人間のストレスというものを感知できることも判明した。そのため、「介助犬やセラピー犬の育成にその才能を生かす訓練が取り入れられれば、人間と犬の関係性は将来的にさらに明るいものになることが期待されます」とも述べている。
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■犬の嗅覚センサーは2億以上
小動物臨床獣医師であるアメリカ・バージニア工科大学ブラックスバーグ校のマーク・フリーマン博士は、かつて「匂いを感知するためのセンサーで鼻孔の内側にある嗅覚受容体は、人間が5,000個なのに対し、犬には2億2,000万個も存在する」と明かしていた。
同博士によると、すべての犬が強い嗅覚を誇るが、なかでもスパニエル、テリア、グレイハウンドの血を引くラーチャーといった種類は、狩猟犬だった歴史でもわかるように、特に嗅覚が優れているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)