コンビニのトイレ、「使用禁止」はいつまで? 解除できない”複雑な事情”が…
コロナでトイレを「使用禁止」しているコンビニ。その理由を大手3社に聞いてみると…。
■コンビニ三社に問い合わせた
Sirabee編集部はセブン・ファミマ・ローソンの本社に、「全国的にトイレを使用中止している店舗が多いか」「使用中止にする基準はあるか」「現在、使用中止している店舗が再開する可能性はあるのか」という3点について問い合わせた。
セブンは、「セブン-イレブンでは原則として一部の店舗を除き、お客様に安心してお使いいただけるようトイレを設置しておりますが、個店の事情によりお貸しするのが困難な店舗がございます。最終的には店舗の判断でお貸ししていない店舗もございます」(セブン&アイ・ホールディングス広報)と回答。
ファミマも「店舗のトイレの貸し出しについては、店舗の状況に応じて加盟店の判断にて貸し出しを行っております。また、一部施設の都合により、貸し出しを行っていない場合もございます」(ファミリマート 広報部)と同様の回答を寄せた。
一方、ローソンは「コロナ以前からお店の立地環境や建物の構造、防犯上の観点からトイレの使用をご遠慮いただいている店舗がありました。コロナの感染防止対策として、2020年4月にトイレ使用中止を発表いたしました。今のところ、本部としては開放を推奨していますが、先にご説明したような理由から一部使用をご遠慮いただいている店舗もございます。そうした店舗に関しては、状況に応じておりますのでいつ再開するかは申し上げることができません。全体的に見て、利用できる店舗のほうが多くなっている印象です」(ローソン 広報部)と、やや踏み込んだ回答だった。
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■3社の共通点は…
3社に共通しているのが、現在本社から各店舗に感染予防を理由に「使用禁止」する要請は出していないということ。一部各店舗の判断に委ねているため、一律に「○月から解除」とできないのだろう。
改めて、先の見通しがつかないコロナという”複雑な事情”が絡むことの難しさを感じる。
ただ、コンビニ側はいつでも「来店する人達が安心して使えること」を念頭に企業努力を積み重ねていることは間違いない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)