京都の交差点に窓が出現、一体なぜ… 「ぶぶ漬け」も裸足で逃げ出すセンスが話題
街中の道路に、謎の窓がついた看板が出現。記された「5文字」を受け、ネット上で称賛の声が相次いでいるのだ。
■京都市民が語る「交通事情」に驚き
交差点だろうがなんだろうがどこでも客待ちする京都タクシーに立ち向かうべく晒し上げ看板が建ってた 面白すぎる pic.twitter.com/rd8EsyJN9f
— 若草山に住むへーパイストス (@Okuda_D_Orugu) October 10, 2022
ツイート投稿主・若草山に住むへーパイストスさんが件の看板を発見したのは、京都市の四条河原町南東交差点。
アカウント名に冠した地名は奈良県だが、京都市在住というへーパイストスさんは「交差点の真ん中で客待ちするタクシーが多いスポットなので、面白い対策だなあと思ってツイートしました」と、投稿の経緯を振り返りつつ、「タクシーに限らず、京都は運転マナーが守られてない街だなと感じます。道が狭いことも関係しているかもしれませんが、路上駐車や急な車線変更なども多く、正直言って街中をあまり運転したくありません」と、京都の交通事情に苦言を呈していた。
また、タクシーに関しては「交差点で客待ちしていたり、スピードを出しすぎていたり、運転していると気になることが多いので、今回の看板に目が留まったのかもしれません」「こうした看板を機に、京都の運転マナーが改善されれば良いなあと思っています」ともコメントしていたのが印象的であった。
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■看板の「効果」に驚き…!
京都市民の本音が明らかになり、続いては看板を設置した「京都市都市計画局歩くまち京都推進室」に詳しい話を聞いてみる。
件の看板が見られるのは、へーパイストスさんが発見した「四条河原町南東交差点」1箇所のみで、今年の2月14日から設置されたものと判明。
設置までの経緯をめぐり、担当者は「市内有数の繁華街である四条通では、一部のタクシーによる交差点内や横断歩道付近での客待ちや、駐停車禁止の四条通での客待ち停車など、道路交通法違反が多数発生しており、近隣バス停におけるバス発着の妨害や、渋滞を発生させるなどの要因となっていました」と、市内の交通事情を振り返る。
続いて「当該看板はナッジ(人間の心理的な特性等を踏まえた工夫によって、人々のより良い行動を促すこと)を活用し、製作したもので、これによりタクシーの駐停車マナー改善を目指しました」と、コメントを寄せてくれたのだ。
京都市の発表によると、件の看板を設置する前と設置後の比較をした際、「一日あたりの違法停車時間」の合計が、後者は約9割減少というから驚きである。
しかしツイッターに寄せられた声を見ると、こちらの看板を前にして違法停車を行なうタクシーも、少なからず目撃されている模様…。ドライバー各人は、日本が世界に誇る古都で車を運転している自覚を持ち、交通マナーの向上に努めてほしいものだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)