ゴッホの『ひまわり』にトマトスープを浴びせ抗議 「芸術と命、どちらが大切?」
今回だけでなく、7月頃から同団体のメンバーが有名絵画に体を接着する事案が相次いでいる。
■大部分は批判的な声
この動画を見た人々からは、「この動画のせいで、彼女らと一緒に活動したいと思う人を劇的に減らしただろう」「間違ってる。博物館じゃなくて石油産業に直接訴えればいいのに」「生活費の高騰を憂いているのにスープを無駄にするんだね」と、彼女たちの抗議活動に批判的な声が多く寄せられている。
一方で、「おかげで多くの人の注意を惹くことができたと思う」「絵画は苦しむことはないけど、人々は実際に苦しんでいる」と、2人の行動を容認する声も少数派だが見られ、意見が分かれた。
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■団体は「抗議やめない」と主張
ゴッホの『ひまわり』は、7,600万ポンド(約124億円)の価値があると推定されている。幸い、フレームに傷がついただけで、ガラス板で保護された絵自体は無傷だったという。
国立美術館に現れた2人の活動家は、警察によって器物損害と不法侵入の容疑で身柄を拘束された。しかしながら、ジャスト・ストップ・オイルは、こうした活動は「犯罪的な政府に対する抵抗」であり、新たな石油・ガスプロジェクトが停止されるまで「やめない」と主張している。多くの人が、アート作品に手をかける抗議活動は今後も続くのではないかと懸念しているようだ。