絶対操作できないATM、シチュエーションに目を疑う… 「警視庁の本気」と称賛の声
警視庁の公式アカウントが突如空前のバズり具合を見せ、国民からは「よく分かってる」と称賛の声が…。
世の中には、いわゆる「お堅い」イメージのある企業や団体が少なくないが、その筆頭として挙がるのが、やはり警視庁ではないだろうか。
しかし現在ツイッター上では、「警視庁がとうとう国民のニーズを理解した」と大きな話題になっているのだ。
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■警視庁、空前のバズりを見せる
今回注目したいのは、「警視庁生活安全部」公式ツイッターアカウントが29日17時に投稿した1件のツイート。
「詐欺の電話があなたの携帯電話に」というハッシュタグの添えられた投稿では、電話を使用した特殊詐欺に対する注意喚起がなされていたのだが…こちらのツイートは、投稿から数日で6,000件近くものRTを記録するバズりを見せているのだ。
本日都内のお宅にかかってきたアポ電の状況です。#役所 職員をかたるアポ電に気を付けてください。 pic.twitter.com/KbbmU6JKz0
— 警視庁生活安全部 (@MPD_yokushi) September 29, 2022
なお前後の投稿を比較すると、件のツイート直前に投稿された「アポ電(犯行予兆電話)」に関するツイートのRT数は約40件、直後に投稿された「パパ活」の注意喚起ツイートのRT数は約160件なので、前出のツイートのみ、べらぼうなRTを記録していることが分かる。
#パパ活 #少女 #危険 #SNS
前回、家出少女にだまされたA男😍が、今度は「パパ活」の被害に… pic.twitter.com/ctlenJChWg— 警視庁生活安全部 (@MPD_yokushi) September 30, 2022
一体なぜ、こちらのツイートだけ異様なバズり具合を見せているのだろうか…。
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■警視庁、完全にノリノリである
その答えは、多くのRTを記録したツイートに埋め込まれた「にゃんこシリーズ第4弾(還付金でATMに行っちゃダメにゃ!)」なる動画である。
件のツイート本文を見ると、こちらは「『還付金がありますよ』というアポ電が、個人の携帯電話にかかってくるケースが出てきていますニャ。ATMで還付金手続はできないニャー」と、俗にいう「猫語」が使用されているほか、猫のスタンプも確認できたのだ。それにしても警視庁、ノリノリである。
気になる動画の内容は、猫を抱きかかえた高齢者男性が携帯電話からの指示を受けつつ、医療費の還付を受けるためにATMで現金を振り込もうとしている場面からスタートする。
もちろん「還付金」は真っ赤なウソなのだが、男性は気づいていない様子でATMを操作し始める…と、ここで何かを察したのか、それまで腕の中にいた愛猫(ステファニー)が、ATMの操作画面に着地。その後はかわいらしいポーズを決めつつ、ATM操作を絶妙に妨害し、飼い主が特殊詐欺に引っかかるのを見事防止して見せたのだ。
こうした「猫がかわいすぎて作業(仕事)ができない」という現象は猫好きにとっては日常茶飯事であり、事情あって猫が飼えない人物からすれば「ご褒美」とも言える夢のようなシチュエーション。
そうした背景もあってか、こちらの動画が埋め込まれた件のツイートは大きなバズりを見せ、ツイッターユーザーからは「警視庁がついに、国民の本当に望んでいるものを理解しだした」「おじいちゃんが猫抱いてATM入ってくる時点で面白い」「動画かわいいし、詐欺防止にもなるし、一石二鳥かよ」といった称賛の声が多数寄せられているのだ。
果たして警視庁は、どのような経緯で「国民のニーズ」に辿り着いたのだろうか…。ことの経緯を警視庁に尋ねたところ、あまりにも意外なエピソードが明らかになったのだ。