子供たちを「トラウマ」にさせたファミコンゲーム3選 思い出したくもない…
誰もが遊んだことのあるファミコンの「トラウマ要素」を紹介していく。
任天堂から1983年に発売された家庭用ゲーム機・ファミリーコンピュータ(以下ファミコン)。全世界累計で6,191万台も販売されており、誰もが知っているゲーム機のひとつ。
しかしファミコンのゲームソフトには、一部の子供たちに「トラウマ 」を植え付けた恐怖演出が仕組まれた内容も多い。そこで今回は、ファミコンソフトの「トラウマシーン」3選を紹介したい。
■画面が突如リアル描写になり…
まず最初に紹介するのは、同名の映画をゲーム化した作品『スウィートホーム』だ。館に閉じ込められたテレビの取材班5人が館から脱出するべく、館の様々な謎を解き、罠を回避し、モンスターと戦う…といった内容になっており、後のホラー作品の草分けとも言える作品。
各所に細かいホラー演出がされていたり、SEやBGMのひとつひとつが怖かったりとトラウマ要素が多いのだが、中でもトラウマとなったユーザーが多いのは「噴水のシーン」だろう。
喉が渇いた主人公らが、噴水の水を飲むと水が突如、血に変化し、「いずれおまえたちのちもながしこんでやる」とのテキストの後、主人公の体が腐り溶けていく様子が映される…というもの。しかも、体が腐るシーンになると一気にリアルな絵に変わるため、トラウマを抱えたプレイヤーたちも多かったのではないだろうか。
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■救いがない演出
続いては『東方見文録』だ。シルクロードにおける素粒子の分裂による時空間旅行を研究していた主人公・文録が自ら開発したタイムマシンを使ってマルコ・ポーロと共に旅に出るといったぶっ飛んだストーリーとなっている。
中でもストーリー後半に、元軍の侵略を防ぐべく、文録は遠隔操作でタイムマシンを暴走させ「神風」を起こそうとするも、実際には神風特攻隊を召喚。無事、元軍は撃破することができたのだが、マルコは巻き添えを食らって死亡、その後文録も時に介入したとして「時の団地」に閉じ込められることとなる。
その「時の団地」で黄金の風呂に連れて行かれ、風呂に入れられると突如様子が急変。画面はエドヴァルド・ムンクの『叫び』のように文録の顔が歪んでしまい、「おかーさーん、おか、おか、おかーさーん」と呟くのだ。
これは憧れのジパングとの落差と無情な結末にもはや正気を保てず、発狂してしまった様子が描かれているのだが、なんとも薄気味の悪いかつ救いのない演出と言えるだろう。