仲本工事さんが過小評価される秘密 仲本さんでわかる「ドリフが最強」の理由とは
ザ・ドリフターズの隠れた象徴ともいえる仲本工事さんの能力と、ドリフのコントの特徴を考察する。

交通事故により19日に亡くなってしまった仲本工事さん(享年81歳)。 仲本さんの活躍から、じつは、 『ザ・ドリフターズ』のすごさを考察することができる。
■仲本さんの愛嬌
19日に交通事故により仲本さんが亡くなった。仲本さんは、ドリフでは得意の器械体操の能力などを活かし、大変に活躍。
コント中にバク宙などを決める芸人は、今になっても仲本さん以外にそうそう見かけることはないだろう。仮にバク宙ができる芸人がいたとしても、単にすごいというだけで終わってしまいがちだ。
しかし仲本さんのパフォーマンスは、見事に決まれば、こちらも喜んでしまう。パフォーマンスの安定感と仲本さんのコミカルさに秘密がありそうだ。
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■脇役とはいえない仲本さん
ドリフのメンバーは、リーダーのいかりや長介さん、後から来た大エースの志村けんさん、元々のエースだった加藤茶、大ボケ担当の高木ブーといて、5人の中で渋いポジションが仲本さんである。
パッと見のイメージは上記の通りだろうが、実際、それほど、仲本さんは脇役としての存在だったのだろうか。
今でも多くの人々からのメッセージが仲本さんへと届いている。振り返って、仲本さんの魅力を改めて尊ぶ国民も多いようだ。『もしもシリーズ』というドリフならではのコントに象徴されるように、ドリフメンバーは全員が主役になれた。