脳の手術中にサックス演奏した男性患者 9時間にわたるオペで腫瘍切除

どうしても演奏能力を失いたくなかった患者のたっての希望で、ユニークな手術が実現した。

2022/10/24 14:00

手術・オペ

脳の腫瘍を除去するため病院で手術を受けた音楽愛好家の男性は、自分の頭にメスを入れられている最中もサックスを演奏していたという。『IBT』『CBS News』などの海外メディアが報じている。



 

■脳の手術中に楽器を演奏

この風変わりな手術は10日、イタリアのローマにあるパイデイア国際病院で行われた。35歳の男性は9時間に及ぶ手術中、完全に意識があっただけでなく、得意なサックスを演奏してたという。

脳神経外科医で覚醒下手術の専門家であるクリスチャン・ブローニャ博士はメディアに対して、腫瘍は首尾よく切除され、患者に悪影響は無かったと語っている。


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■通常の手術よりも困難

腫瘍は脳の奥深くにできており、さらに患者の男性は左利きであった。これは脳の神経回路が通常よりも複雑であることを意味し、手術の難易度を高くしていた。

そこで手術には最先端の技術が用いられ、高度に専門化された10人の国際的なチームによって行われた。さらに、患者がサックスを吹いていたことにも意味があるのだという。

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■演奏能力を残したい
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