大学のミスコンに”異変” ファイナリストを悩ませる「ミスコンおじさん」の監視

依然として人気が高いミスコン。最近はSNSで自分をアピールすることも多いのだが…。

2022/10/29 04:15


 

■「ミスコンおじさん」からの言葉

ミスコン(※該当記事以外の使用禁止)

ファイナリストに選ばれたらSNSで自分をアピールすることになる。「夏にファイナリストが発表されてから本番までの数ヶ月、毎日が戦いになりつつあります。もちろん義務ではありませんが、ツイッターで反応してくれた人にこまめにリプライしたり、動画やSNSで『○○さん、今日は来てくれてありがとう』と手書きメッセージでお礼を言うなど、細やかなサービスや営業努力も求められている印象です」(前出・霜田さん)。

ネット上ではそんな候補者を応援する声も多く、彼女たちの励みになっていることだろう。だが、ときに候補者を傷つけることもあって…。

ツイッターのリプライをしないだけで中高年と思われる男性のアカウントから『何で今日は返事がないだ』『もう投票しない』など、怒られることがあるんです。ときには批判的な言葉を寄せる人もいます。候補者は表立ってそれに対する不満を口にすることはありませんが、終わった後に『大変だった』『やめようかと思った』など苦労を話す人もいますよ」(前出・霜田さん)。

こうしたSNSで”お説教”をする人達はミスコン関係者の間で「ミスコンおじさん」などと称されている。「ミスコンおじさん」の厳しい監視はファイナリストの悩みとなっているようだ。


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■「新たな目標を持った学生」

ただ、SNSが主流になったことで、メリットもあるようだ。前出の霜田さんが続ける。

「『フォロワーを増やす』ことを目的にミスコンにエントリーする学生も増えています。芸能界を目指していたり就職活動にいかそうとしているわけでもなく、有名企業に内定が決まっている人もいます。今後の人生でフォロワーが多いほうが得だと考えているのでしょう。もちろん、アナウンサーや芸能界を目指す学生が依然として多いですが、ある種の新しい目標を持つ学生も一定数います。そういった以前とは違うタイプの学生も参加するなど、ここ数年で参加者の裾野は広がっている感覚です」(前出・霜田さん)。

ミスコンは夢を持ったたくさんの学生が集まる。応援する側は、SNSで彼女達を傷つけたり、負担になるような言動は控えてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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