誘拐された娘の居所を突き止め救出した父親　「まるで映画」と称賛相次ぐ

家に帰って来ない娘を心配した父親が、事件に巻き込まれた可能性が高いと直感。娘を自力で発見するまでの経緯を、『The Daily Star』などイギリスのメディアが伝えた。

 

■夜遊びに出かけた娘

今年3月のこと、イギリスで暮らす16歳の少女が外出。羽目を外して酒に酔い、クラブの外で休んでいたところをマイケル・オーウェン（34）という名前の男に声をかけられた。

「俺が助けてあげる」と言われた少女は男に促され、タクシーの中へ。そのまま男の自宅に連れて行かれてしまった。

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■誘拐に気づきパニックに

しばらくして目覚めた少女は、自分が男のベッドに寝かされていることに気づいてショックを受けた。

全裸ではないものの、着衣に乱れがあり脱がされている服もある。誘拐されて性的暴行を受けたことに気づいた少女は泣きわめき「家に帰りたい」と伝えたが、男がそれにすぐに応じる気配はなかった。

 

■「事件かも…」と父親が直感

家に帰って来ない少女を心配した父親は、スマートフォンに電話をかけてみることに。すると応答したのは娘ではなく、タクシーの運転手だった。

「娘さんのスマホはタクシーの中に落ちていたんです」と聞かされた父親は、「何かが起こったのかもしれない」と直感。娘の行き先を運転手から聞き出し、現場に急いだ。

到着するなり父親はドアをバンバン叩き「開けろ」と命じたが、何も知らない男はそれを拒否。しかも「不審者だ」と思い込み、警察に電話をかけた。

 

■勇敢で賢い父親に称賛の声

男による通報とほぼ同時に、父親も警察に通報。「娘がさらわれた」「逃げられなくなっているようだ」と伝えたところわずか数分で警官隊が現場に到着し、男の身柄を確保した。その後の裁判で、男には懲役7年6ヶ月の実刑判決が下された。

この事件について知った多くの人たちが、父親の行動力を称賛。「まるでアクション映画のよう」「このお父さんには勲章をあげてほしい」「カッコいい」という声が噴出しているが、なかには10代の飲酒・泥酔・夜遊びについて心配する声もあった。

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（取材・文／Sirabee 編集部・マローン 小原）