喫煙所で遭遇した張り紙、最後の文に目を疑う… 多様性に「配慮しすぎ」と話題
とあるカードショップで見かけた注意書きの張り紙。多様性に「配慮しすぎた」表記内容に、ツッコミの声が寄せられており…。
■それにしても晴れる屋、ノリノリである
晴れる屋の張り紙、ちゃんとφ語でも書いてあってファイレクシア人にも配慮しててよかった pic.twitter.com/g46Cx45OBf
— ぱれるも (@baneslayerpig) November 16, 2022
MTGでは60枚以上のカードによって構築されたデッキ(山札)を用い、2名以上のプレイヤーが双方のライフポイントを奪っていくのが基本ルール。
「呪文カード」には「クリーチャーカード」「エンチャントカード」「ソーサリーカード」などの種類に分かれており、且つ各カードに「色」という概念が存在し、白・青・黒・赤・緑の5つが基本色となっている。
赤は直接ダメージを与える「火力呪文」が豊富で、緑はクリーチャー合戦が得意…といった具合に、各色ごとに得意不得意の分野があるのがMTGの面白いところで、自身の性格やプレイスタイルに合致した色が必ず見つかるはず。
そしてMTGにはゲーム進行には直接関係しないものの、作品の主軸となるストーリーが存在し、前出の「ファイレクシア」は作中に登場する、いわゆる「敵サイドの文明」なのだ。
ここまでは2004年頃までMTGをプレイしていた記者も一般教養として理解していたものの、晴れる屋担当者によると、11年以降は「ファイレクシア・マナ」(シンボルが「φ」の形に酷似)という概念が追加され、さらには「ファイレクシア語」(通称、φ語)で書かれたカードまで登場していることが判明。
また、MTG古参勢からすると「ファイレクシアの○○」という名前のカードは犠牲と破壊の色である黒か、機械文明を象徴する「アーティファクトカード」(茶)と相場が決まっていた。
…のだが、現在では他の色でも「ファイレクシア」シリーズのカードが存在しているそうで、完全に浦島太郎になった気分である。「マナバーン」のルールがなくなったと知ったとき以上の衝撃だったかもしれない…。
一見すると「意味不明」なファイレクシア語だが、晴れる屋では同言語の解読に成功しており、担当者は「様々な国の方がいらっしゃるTC東京には日本語だけじゃ危機感が伝わらないと思い、英語+中国語+利用者が多い国の言語の方向で作成を進めました」「注意文ということで、実際見た時に攻撃的に映ってしまうのは仕方がないと作っていました。しかし、遊び心が無いただの注意文ではそこで終わってしまい、お客様に『注意された』という意識しか残さないため、このポスターを見たお客様がクスっと楽しんでもらう要素をどこかに入れようとしました」と、ファイレクシア語を表記した理由について説明してくれたのだ。
制作担当者も「組み込んだ遊び心が実際に世間の皆さんに楽しまれたようで、素直に嬉しい気持ちです」と、笑顔のコメントを寄せていた。なお件の張り紙には、ファイレクシア語を含む怒涛の「33言語」が採用されているそう。
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■「MTG一筋」ゆえの魅力
18年ものMTGブランクがある記者に対し、非常に丁寧な説明を繰り返してくれた晴れる屋は、前出の通りMTG専門店として国内で確固たる地位を築いている。
担当者も「通常のカードショップは遊戯王、ポケカ、デュエルマスターズなど複数のタイトルを取り扱う店舗が多いですが、晴れる屋は長らくMTG1本で戦ってきました」「特に、カードゲームを楽しむうえでのデッキリスト掲載ページや国内外のプロによる戦略記事、賞金を用意した大型イベントなど、専門店だからできるサービスを実施しており、お陰で現在はMTGにおいては国内でもトップクラスの知名度を獲得しています」と、太鼓判を押していた。
「誰もがトレーディングカードゲームを楽しめるような未来を目指し、カードゲームの楽しさを伝えたり楽しめる環境を整えたいです」と展望を語ってくれた晴れる屋は様々なエリアへの出店を進めており、2023年1月には金沢に新店をオープン予定。
一切プレイ経験のない人や、一時期引退していた元プレイヤーを対象に、レベルに合わせた「初心者体験会」も積極的に実施しているほか、親身になって指導してくれる「ティーチングマイスター」のスタッフも揃っているため、MTGに興味のある人や「かつてデュエリストだった人」はぜひ、店頭に足を運んでみてほしい。
もちろんゲームだけでなく、喫煙ルールの遵守も忘れずに。
【施設詳細】
「晴れる屋 トーナメントセンター 東京」
東京都新宿区高田馬場3丁目12−2 高田馬場OCビル 2F
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)