住職を含む僧侶全員から薬物反応 リハビリ施設送りで寺院が空っぽに

煩悩を捨てて修行に臨む僧侶がなぜ…。リハビリ施設入りという結果に苦笑する人も。

2022/12/04 04:45

僧侶・寺

出家して仏門に入り、修行を積む身である「僧侶」たち。あらゆる煩悩を捨て、厳しい戒律を守らなければならず、大変過酷な道のりだという。このたびタイで起きた僧侶にまつわる驚きの話題を、『Indiatimes』や『NEW YORK POST』などが報じている。



 

■強制的に薬物検査

信者をはじめ多くの仏教徒の怒りを買っているのは、タイの北部に位置するペッチャブーン県ブン・サム・ファン地区に建つ寺院で修行を積む僧侶たちだ。

10月28日、警察が薬物取り締まりの一環として、県内でランダムに薬物検査を強制的に実施。同寺院も対象となり住職と僧侶たち5人に尿検査を行ったところ、なんと全員が陽性反応を示したという。


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■ベッドの下から覚せい剤を発見

ブン・サム・ファン地区役場のブーンラート・ティンタプタイ氏によると、検査ではメタンフェタミンの成分が検出された。僧侶の寝室を調べたところ、ベッドの下から覚せい剤が発見されたそうだ。

また住職を含む僧侶たちは、そのまま薬物依存症の治療を行うリハビリ施設へ送られたと、メディアの取材に明かしている。


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■施設へ食べ物を届ける信者も

地元の信者たちは、僧侶たちに対する不信感を募らせるとともに、空っぽになってしまった寺院への不安を口にしている。

一方、信仰心が強く慈愛深い信者のなかには、「今ここで功徳を」と話してリハビリ施設の僧侶たちに食べ物や必需品を届ける者も。一刻も早い退所と寺院の再開を待ちわびているという。


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■売買取引にも関与

ところが、警察が覚せい剤の密売人や販売ルートについて捜査を続けるなか、僧侶たちは取り調べに対し「使用だけでなく売買取引にも関与していた」と白状。彼らの釈放は難航する可能性もありそうだ。

なお、国連薬物犯罪事務所(The United Nations Office on Drugs and Crime)は、ミャンマーから薬物を密輸する重要なルートがタイにあると指摘。比較的安く薬物が手に入ることから、薬物目的でタイを訪れる欧米人観光客が後を絶たないそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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