上原浩治氏、“飛ばないボール”導入のきっかけは… 「危なくないですか」
上原浩治氏が、元中日ドラゴンズの山本昌氏と対談。日本のプロ野球に統一球が導入されたきっかけについて語った。
元プロ野球選手・上原浩治氏がこのほど、公式YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』を更新。日本のプロ野球に統一球が導入されるきっかけについて語った。
■詰まったはずの打球が…
今回の動画では、上原氏が中日ドラゴンズの元投手・山本昌氏と対談。83年にプロ入りし、2015年まで現役でプレーし続けた山本氏が、苦手だった打者について語った。
この中で、元巨人の高橋由伸氏と東京ドームで対戦した際、詰まったはずの打球がホームランになったという経験を振り返る。
これに、上原氏が「あの辺のときって、ボールもまあ飛んでたですよね」と話すと、山本氏は「2003年とかね」とうなずく。
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■「危なくないですか?」
日本のプロ野球界では、以前は各球団がそれぞれ異なるボールを使用していたため、チームによってボールの飛び方に違いがあったが、2011年に12球団すべてで統一球が採用された。
山本氏が、「あれって、上原君が言ったんじゃないの? 選手会に『選手死ぬよ』って…」と質問。上原氏は「選手会に言ったとかはないと思うんですけど、『ちょっと危なくないですか?』っていうのはテレビとかでは結構言ってましたね」と応じ、山本氏は「飛ばないボールのきっかけを作ったのはこの人なんですよ」と強調した。
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■上原氏の発言から見直しへ
統一球の導入以前は、球場や選手によってはたびたび場外ホームランになるほどボールが飛んでおり、上原氏は「あれがピッチャーライナーに来たら避けられないんですよ」と身の危険を感じていたことを明かす。
山本氏も、「上原君が言ってたのは、『サードもファーストも危ない』と。ピッチャーはもっと危ないと。たぶんそんなのが(きっかけにボール見直しの機運が)徐々に盛り上がっていって、飛ばないボールっていうのが(導入された)。あれを言い始めてくれた」と上原氏の功績を称賛していた。
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■名球会入りを祝福する声
上原氏といえば、元阪神タイガースの藤川球児氏と共に、名球会への入会が認められることが報じられたばかり。上原氏、藤川氏共に従来の投手の入会資格を満たしてはいないが、それに準ずる功績を残しているとして、2019年に創設された特例枠が初めて適用されるという。
球界への功績の大きい上原氏に、ファンからは「名球会入りおめでとうございます!」と祝福する声や、「同時入会した球児さんと名球会入りトークやっちゃってくださいね」と期待するコメントも寄せられている。