杉村太蔵、防衛費の大幅増額に異論　「もっと外交で…」「努力をしろ」

元自民党議員で薄口政治評論家の杉村太蔵が、10日放送の『今田耕司のネタバレMTG』（読売テレビ）に出演。大幅増額の方針が決まった防衛費に関して、まずは外交だと持論を述べた。

■「反対しづらい」と指摘

杉村は防衛費大幅増の話題に関して、「なんか…　反対しづらくないですか？」「反対だって言いづらくないですか？」などと指摘。「『それは必要だ』って。『危機感ないんじゃないか』って」と続け、世間に反対しづらいムードがあるとした。

これにMC・今田耕司は、「現実味を帯びてるときに、防衛費上げへんかったら…」「戦う術がなかったり反撃する術がなかったら…」など、増額もやむを得ないとの意見を代弁する。

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■増額より前に外交努力

すると、杉村は「いや、もっと外交でね。外交努力してくんないかと！」と、緊張を緩和させる外交交渉が先だとズバリ。

この意見に共演者からは、「国を守るために…」「海外行ってコミニュケーションとって」「攻めてこうへんようにしてくれたらええ」など、様々な意見が上がる。

これに杉村は、「増税して40何兆円分のミサイルや戦闘機を買う前に、アンタもう一回、習近平（中国国家主席）のところ行って来いと！　ロシアの彼（プーチン大統領）のところ会って来いと！」とさらに主張を強めた。

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■「そんなに努力してない」と苦言も

「パイプ作ってくれよと。何かそういう努力をしろと」とさらに続けると、今田は「今はやってない感じなんですか？」と質問。

杉村は「今もやってるんだろうけど…　話し合ってもいないのにね、首脳同士の信頼関係も、僕にはそんな努力してないんじゃないかって」と、日本から外交努力が感じられないと苦言を呈した。

その後は、「その声を八光さんからぜひ」とアシスタントMC・月亭八光に無茶振りし、今田が「じゃあ私から！　外交ぜひやってください！」と代弁するくだけたムードで次の話題に移っている。

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■5年で約1.5倍に大幅増額

岸田文雄首相は防衛費をGDP比2％に増額し、2027年度までの5年間で、現在の1.5倍に相当する約43兆円に大幅増額する方針を決定。27年度には4兆円の財源不足が見込まれ、歳出削減のほかに増税などが検討されている。

増税を含む防衛政策の大転換とあって、この決定に世論からは賛否両論が。内閣支持率が低下する中、岸田首相の政権運営が問われている。

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（文／Sirabee 編集部・玉山諒太）