林修先生、「芥川賞候補が全員女性」のニュースに苦言 視聴者からは共感の嵐
林修先生が語った「芥川賞が全員女性候補」というニュースへの違和感に、視聴者から共感が殺到している。

予備校講師の林修先生が、11日放送『日曜日の初耳学』(TBS系)にレギュラー出演。今年の10大ニュースに「芥川賞候補が全員女性だった」という話題を挙げ、その理由が視聴者の共感を集めた。
■全候補が女性だった芥川賞
林先生は10大ニュースの5位に「芥川賞候補が全員女性」をピックアップ。VTRでは概要が解説され、芥川賞候補が全員女性だったという今年6月16日のニュースが紹介された。
今回の同賞は5つの候補作全てが女性作家であり、これは創設以来初めてのできごと。大手メディアでもこぞって取り上げられたのだが、林先生はこれに持論を述べ始めた。
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■メディアの風潮にズバリ
まず林先生は、「近年、直木賞や芥川賞といった主要な文学賞は女性が多数受賞しているんですよ」と文学界を取り巻く事情を指摘。
ここで、2010年以降の直木賞・芥川賞の性別受賞者数が表示され、直木賞は男性14人・女性11人、芥川賞が14人で同数と、差が出ていないことがデータで示される。
そして、林先生は「だから、僕が驚いたのは、候補者が全員女性になったっていうことを、わざわざタイトルにするこの時代遅れの感覚」と、作家が女性のみだった点をことさら強調するメディアの風潮に苦言を呈した。
■「そういうことを言う時代ではない」
これにスタジオ共演者からは考えさせられるようなリアクションが上がり、林先生はさらに「もし逆にですよ? 候補者が全員男性だったら『候補者全員男性』ってします?」と問いかける。
続けて、「もうそういうことを言う時代ではないでしょうと」「どっかにまだまだ『新しい時代にしましょう』『多様性にしましょう』って言いながら、何か残ってるんですね」と苦言を呈したのだった。
■視聴者から共感の嵐
この鋭い指摘に対し、SNSには「いいこと言った」「林先生の感覚わかる」「よく言った! ホントそうだよね」「あと10年くらいはかかりそうな気もするなぁ」など、共感が殺到。
視聴者も同様のモヤモヤを抱いていたのか、思わず膝を打ったようだ。まだまだ社会には、前時代的価値観が色濃く残っていると言えるだろう。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)