松屋店頭ポスター、文系・理系で「意味変わってくる」と話題 その発想はなかった…
松屋で見かけた張り紙、文章を続けて読むと…。「理系」が気付いた思わぬロジックに、共感の声が上がっているのだ。
第3の勢力「体育会系」も存在するが、多くの人は物心がつくうちに「文系」か「理系」に自然と分かれていくもの。なお現在、ツイッター上では「文系と理系で解釈が異なる松屋のポスター」が話題となっているのをご存知だろうか…。
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■松屋の美学、何かがおかしい?
今回注目したいのは、YouTubeチャンネル「積分サークル」に所属するわがさんが投稿した1件のツイート。
こちらの投稿には、松屋店頭で撮影された1枚の写真が添えられており「肉の厚さは1.1ミリ」と記されたポスターの様子が確認できる。
ポスターには「それ以上でもそれ以下でもダメなんです」と、松屋の美学を感じさせる1文が続いているのだが…わがさんはツイート本文にて「なら何ミリでもダメじゃね…?」と、冷静なツッコミを入れていたのだ。
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■「言い回し」として成立はするが…
「それ以上でもそれ以下でもない」という表現は「ちょうど」や「ジャスト」「ぴったり」などの意味合いを表す際に使用される言い回し。日常生活で耳にする機会も決して少なくない言葉だが、厳密に考えると大きな矛盾が潜んでいる。
そう、数量的に考えると「以上」も「以下」も、対象そのものを含んでいるため、「1.1ミリ以上」も「1.1ミリ以下」も「1.1ミリ」を含んでおり、そのため「1.1ミリ以上でも1.1ミリ以下でもダメ」という表現は「1.1ミリもダメ」(というかあらゆる数値がダメ)と、解釈できるのだ。
前出のツイートは、投稿からわずか数日で1.5万件以上ものRTを記録するほど大きな話題となっており、他のツイッターユーザーからは「日本語として読むか、数学的に読むかで解釈が違ってくる…」「言い回しとしては成立してるからなぁ」「数学上の定義で見ると、確かに矛盾だわ」といった反響の声が多数寄せられていた。
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■理系の人々を納得させるには…
「友達以上恋人未満」というフレーズが存在するように、基本的に「それ以上でもそれ以下でもない」の言い回しも「数字以外」の対象物を伴うケースが多い。しかし件のポスターは「1.1ミリ」という数値が使用されていたため、数学的な矛盾を想起させてしまったのだろう。
ツイート投稿主・わがさんも「日頃から理系的な話題、勉強に関連するトピックに触れる機会が多いので直感的に疑問に思った次第です」と発見時の様子を振り返りつつ、「国語的表現としては正しいと分かった上で、数学的には矛盾しているというジョークとして投稿しました」と、あくまで「ネタツイート」であることを、笑顔で補足してくれたのだ。
なお、わがさんが所属する「積分サークル」はメンバーが全員大阪大学の学生(および卒業生)で構成されたグループで、前出のコメントのように「勉強ネタや理系ネタ」を中心に、人々の好奇心をくすぐるような動画をアップしているのだとか。
繰り返すように、今回話題となったポスターは国語表現として間違ってないのだが、理系ユーザーが納得する表現を用いるならば「肉の厚さは1.1ミリ。それ超でもそれ未満でもダメなんです」が、正解なのかもしれない…。