今年の『NHK紅白歌合戦』を見る? 「10〜20代の若者の回答」が興味深い
『NHK紅白歌合戦』を今年は見る? 調査を行なったところ「若者の回答」で意外な結果が…。
2022年もあとわずか。大晦日の『紅白歌合戦』を楽しみにしている人は多いのではないだろうか。しかし、Sirabee編集部が行なった調査によると意外な結果となっていた。
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■初参加アーティスト10組
今年で第73回目を迎える『NHK紅白歌合戦』。今年はAimerや緑黄色社会、VaundyにSaucy Dog、なにわ男子といった若手の初参加のアーティストが10組も初出場したことで、SNS上で「若者向けの初出場者が多い」と話題を呼んだり、若年層の視聴者獲得に言及する記事が配信されたりと注目を集めた。
そんな「若者向けの紅白」だが、一方で演歌や歌謡曲の枠が減り、J−POPでも最近の楽曲を聞かない人にとっては「ついていけない状態」が続いているとも言われている。
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■「今まで通り見る」は3割
毎年、出場アーティストが出るたびに話題を呼ぶ「今年の『紅白』を見るか」問題について、Sirabee編集部が、全国10〜60代男女903名を対象に調査したところ、全体の34.4%が「今まで通り見る」と回答。一方で、「今までも今年も見ない」と回答したのは全体の48.8%となっていた。
また、「見たことないが今年は見る」と回答したのが全体の4.0%、「今年は見ない」と回答したのが全体の12.7%という結果に。
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■「今年は見ない」が一番多いのは意外にも…
また、年代別で比較したところ、「見たことないが今年は見る」と回答した割合が最も多いのは10〜20代で5.1%だが、一方で「見てきたが今年は見ない」の割合が最も多いのも10〜20代で16.1%という結果に。60代の15.5%よりも0.6ポイント多い。
若者向けのアーティストが数多く出演したことで高齢層の「今年は見ない」が減るのは想像しやすいが、それ以上に10〜20代のほうが今年は見ないようだ。
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■問題は単純ではない
JO1、IVE、LE SSERAFIM、TWICE、NiziUら韓国系アーティストや、関ジャニ∞、KinKi Kids、King&Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子らジャニーズなど、若者向けのアーティストが数多く出場する今年の『紅白』。
それでも「今年は見ない」が若者にもっとも多いのは、若年層の音楽の好みの細分化の影響か、それとも格闘技やYouTubeなど他に見たい番組や配信があるのか…。NHKにとっては「若者向けアーティストを入れれば解決」という単純な問題ではないことはたしかだ。
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(文/Sirabee 編集部・北田力也)
対象:全国10代~60代男女903名(有効回答数)