元旦のスポーツ紙、”熱愛スクープ”に関係者が本音 「正直、勘弁してほしい…」

元旦に報じられる芸能人の結婚・熱愛スクープ。その裏側では意外な苦労が…。

2023/01/02 04:15

スポーツ紙

「芸人○○、一般女性と年内に結婚へ」「俳優○○と女優○○交際か」──。毎年、1月1日に発売されるスポーツ新聞にはこうした”熱愛スクープ”が掲載される。

ただ、ここ数年は報道直後にタレント本人や所属事務所が否定することも少なくない。芸能事務所関係者は、最近の報道に対して本音を口にして…。



 

■タレントがSNSで否定するケースも

毎年元旦、各スポーツ紙が芸能人の熱愛や結婚を報じる。今年も綾野剛と佐久間由衣、GENERATIONS・片寄涼太と土屋太鳳の結婚がスクープされ、後に公式発表された。スポーツ紙がこうしたビッグカップルの誕生をいち早く報じることも多いが、中には間違った報道も見受けられる。

ここ数年は、タレント本人がすぐさまSNSやテレビ番組で報道内容を否定するケースも…。ネット上では、こうした流れを受けて”元旦スクープ”を批判する声があがっている。


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■なぜ新年にスクープなのか

そもそも、なぜ新年にこうしたスクープ記事が出るのだろうか。あるワイドショー関係者がこう解説する。

「通常、スポーツ紙の紙面は野球やサッカーなどスポーツ関連の記事が大半ですが、年末年始はプロ野球をはじめほとんどのスポーツがオフシーズンになります。ただ、1年の始まりである1月1日は読者に与えるインパクの大きい記事がほしい。そこで、12月になると、スポーツ紙のデスク(上司)から現場の記者に芸能スクープを用意するよう命じられるんですよ」(ワイドショー関係者)。

ただ、その内容はどんなものでもいいわけではない。「芸能人の不倫や離婚など、ネガティブな話題はふさわしくないと考えられているようです。スポーツ紙と芸能事務所は日頃付き合いがありますし、新年早々そうした話題は世間の人も読みたくないですからね。そうなると、交際や結婚などおめでたい話題が中心になります」(前出・ワイドショー関係者)。


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■芸能事務所関係者の本音

ネット上では否定的な意見もあるが、”元旦スクープ”の内容はネットニュースになるなど社会的影響力も大きい。ある芸能事務所関係者はそうしたスポーツ紙の意義に理解を示しながらも、ため息をつく。

「大体の事務所はタレントのプライベートなことまで詳細に把握していないと思います。タレント本人から事前に報告を受けているケースは別として、『年内に結婚する』と言われたところで正直分かりようがないんですよね…。私達もよほどのことがない限り、タレントに『いま恋人はいるのか?』『結婚する予定はあるのか?』など根掘り葉掘り詮索しません。おめでたい話題だとしても、そっとしておいてほしいというのが本音ですね」(芸能事務所関係者)。


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■新年に”仕事”が発生することも

”元旦スクープ”が報じられることで仕事が発生することも…。

「もし、自分のところのタレントが本当に結婚するとなれば、ドラマやCMの仕事にも関わる可能性があります。だから、現場のマネージャーや場合によってはタレント本人に事実確認の連絡をしなければなりません。私達も人間なので正月はゆっくりしたい。だから、自分の事務所のタレントのことを書かれると『新年早々、勘弁してくれよ』と思います(笑)」(前出・芸能事務所関係者)。

芸能事務所のスタッフは見えないところで苦労しているようだ…。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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