ポケモン御三家、ホゲータぬいぐるみの売り切れ続出　ニャオハ1強の時代終焉か…

多くの日本人が暗唱できる「祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり」というフレーズもあるように、物事は日々変わり続けているもの。

昨年11月にリリースされたゲームソフト『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』（以下、ポケモンSV）では、御三家ポケモンの「人気パワーバランス」に、変化が生じているのをご存知だろうか。

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■「御三家だけは知ってる」という人も

かつて『ポケモン』をプレイしていたが、もう引退した…という人も少なくないだろう。しかしそんな引退勢にも、最新作の「御三家ポケモン」に関する情報は否が応でも入ってくるもの。

プレイする、しないに関わらず「自分なら3体のうちどのポケモンを選ぶかな」とソフト販売前に考えた経験は、誰しも一度はあるはずだ。『ポケモンSV』リリースから2ヶ月近くが経過した現在、件の「御三家人気」のパワーバランスに変化が生じているようで…。

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■ニャオハ、お前どうした…？

今作における御三家の人気度は当初、ぶっちぎりでニャオハが首位。それにホゲータが続き、みずタイプのアイツはあまり人気が芳しくない…という状況であった。

ニャオハの人気は相当なもので、「ニャオハ立つな」という印象的すぎるフレーズが「SNS流行語大賞2022」にノミネートされるなど、ポケモン界隈には確実に「ニャオハ旋風」が巻き起こっていたのだ。

…しかし、気づけばいつの間にか、ポケモン勢の間では「ホゲータの再評価」が著しく進む事態に。その影響は「ポケモンセンター」にも顕著に現れており、昨年末頃には「ホゲータのぬいぐるみだけ売り切れてた」「ホゲータのグッズ、めっちゃ売れてる」などの目撃談が多数、ツイッター上に投稿されていた。

果たして、ポケモングッズ界隈で何が起こっているのか…。ことの経緯を探るべく、今回は「ポケモンガチ勢の巣食うドンキ」と名高い、ドン・キホーテ　梅田本店に詳しい話を聞いてみることに。

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■ドンキスタッフがガチ分析

ドンキ梅田本店はポケモンファンの間で話題に上がることが多く、2021年にはポケモンぬいぐるみの中に紛れた「下心」が、大いに話題を呼んでいた。

ドンキらしいネタ要素も強いが、同フロア担当者らの「ポケモン愛」は本物である。そこで、ポケモンガチ勢のスタッフ4名に「一番好きな御三家ポケモン」を尋ねてみると…なんと、4名中3名が「ホゲータ」と回答したではないか。

残る1名に至っては「クワッス」とのことで、ニャオハ1強時代が終わったどころか、ニャオハそのものがオワコンになってしまった感すらあるではないか。

そこで4名に該当ポケモンが好きな理由を尋ねたところ、ホゲータ派からは「ほのおタイプが好きだから」「愛嬌があってかわいい」「ブスかわいい」、クワッス派からは「一番かわいいから」との回答が返ってきたのだ。

ドンキスタッフらも、ホゲータの人気が上昇している件については肌で感じているようなので、続いては「なぜホゲータに注目が集まりだしたか」について意見を聞いてみる。

すると「一番愛嬌があるからでは？」「ちょっと抜けてる感がある所が人気の秘訣と思います」「進化後もカッコ良いからだと思います！」と、ホゲータ愛を感じるコメントが寄せられたのだ。

なお、クワッス派スタッフは「ニャオハは立つから嫌になりました」ともコメントしており、やはり各御三家の最終形態が、初期形態の人気に少なからず影響を与えてしまったのだろうか…。

今後も『ポケモン』最新作がリリースされるたび、四足歩行のかわいらしいポケモンが登場した際は「○○、立つな！」というフレーズが、全国のポケモントレーナーの合言葉となるだろう。

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（取材・文／Sirabee 編集部・秋山 はじめ）