母親の最後の手料理を食べる男性に共感拡がる 「作った直後、帰らぬ人に…」

「おふくろの味」への安心感に、勝るものはないのかもしれない。

2023/01/08 04:15

食事・ご飯

覚悟をしていても、いつかは訪れる親の死。闘病生活を見守るのも胸が痛むが、心の準備もできていないなか、突然天国へ旅立たれてしまうほど悲痛な別れもないという。

ある男性がこのたび直面した母親の死について、シンガポールの『AsiaOne』やマレーシアの『SAYS』が報じている。



 

■「最後の手料理」を噛みしめ…

昨年12月13日、マレーシアに住むハリスさんという男性が、「1million.story」のアカウント名でTikTokに動画を投稿した。

動画の内容は、ハリスさんが皿に盛りつけられた料理を黙々と口にするシンプルなもの。にもかかわらず、その光景に胸を打たれる視聴者が続出している。それはなんと、11月16日に天に召された母親が作ってくれた「最後の手料理」だったのだ。


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■「母が恋しくて寂しい」

一口一口を大切に噛みしめながら、一粒も残さず平らげようとするハリスさん。香辛料として使われ普段は口にしないハーブも、「最後の思い出だよ」と言って口にした。

動画を撮影しようと思った理由について、ハリスさんはメディアに「母の死を受け入れられないからではないのです」と説明している。家族の誰もが予想していなかった突然の死だったといい、「ただただ母が恋しくて寂しい」というのだ。


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■母親は死を予感か

続けてハリスさんは、「その日、母はまるで死を予感していたかのように、大量にごはんの作り置きをして冷蔵庫に入れておいてくれたんです」と明かす。

そして12月25日には、「この料理を作った直後に、母はキッチンで心臓発作を起こし帰らぬ人になってしまった」と母親の死因について言及。当時、家には誰もおらず、帰宅したハリスさんと兄弟が異変に気付くも、すでに手遅れだったという。


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■同じ経験を持つ人も

「お母さん、最期の瞬間に一緒にいてあげられなくてごめんね。一生の後悔です」と泣き崩れるハリスさん。動画には、そんな彼を心配する声が多数寄せられた。

また、「私の母も37日前に亡くなりました。もう古くて食べられないけれど、今でも冷蔵庫に母の料理をしまっています」「生前に母が作ったバナナチップスを捨てられず、すでに8年間です」と同じような経験がある人もいる。

彼らは共通して「見ているだけで母の存在を感じられる」とコメント。ハリスさんも「乗り越えるにはまだまだ時間が必要です」と話している。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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