レストランに押し入った強盗を客が殺害 「正当防衛」か警察が捜査を開始
「正当防衛の可能性もある」と警察は考えているようだ。
レストランに入り人々から金を奪った強盗に、ひとりの男性客が激怒。背後から何度も発砲して死なせていたことを、『New York Post』『Inside Edition』などアメリカのメディアが伝えた。
■レストランに強盗が…
1月5日午後11時30分頃のこと、アメリカ・テキサス州にあるレストランにマスクで顔を隠した男が侵入。いきなり銃を出し客らに銃口を向けながら、「金を出せ」と要求し始めた。
これに驚いた客のうち数名はテーブルの下に隠れ、そこから紙幣を投げるなどして強盗が去るのを待った。
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■反撃した男性客
ひとりの男性客はこの様子をじっと観察しつつ、たまたま所持していた銃をそっと手に。強盗は奪えるだけ奪って立ち去ろうとしたが、男性客は強盗が背を向けた瞬間に立ち上がり発砲した。
いきなり撃たれた強盗は為す術もなく、その場に倒れこみ動けなくなった。
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■強盗はその場で死亡
強盗は何度も撃たれてぐったりしたが、男性客はさらに至近距離からも発砲。その後すぐに奪われたお金を回収してテーブルに置き、「自分のぶんを取りに来て」と他の客らに呼びかけた。
それぞれがお金を取り戻した後、発砲した男性客は強盗が持っていた銃を確認。「オモチャじゃないか!」と叫んだあと、車に飛び乗ってその場から逃走した。
ほどなくして救急隊が現場に到着し、20代とみられる強盗の死亡を確認。発砲した男性客はその後に弁護士を雇い、「事件について話したい」と当局に呼びかけたと報じられた。
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■警察が捜査を開始
現地警察も、「男性客の話を聞きたい」とコメント。「自分や他の客が強盗に『殺される』と考え怖かったのかなど、事情を聞いて確かめたいと思っています」とも話している。
法律の専門家はこの理由について、「(そういう事実の有無が)正当防衛には欠かせないポイントなのです」と説明。
「強盗の銃が偽物だったとしても、本物だと客らが信じていたのであれば正当防衛と認められます」と述べ、発砲後に現場に残り警察に事情を話していればなお良かったとも話した。
なお多くの人は発砲した男性客を「勇気がある」「よくやったと思う」と称賛。「おかげでこの強盗が再犯に及ぶことはない」という意見もインターネットに書き込まれている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)