「とっても味の濃い作品になった」 halca渾身の2ndアルバムから感じる進化

halcaの2ndアルバム『nolca solca』が25日にリリース。今作に込めた想いを本人に聞いてきた。

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2018年のメジャーデビュー以降、TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』EDテーマや『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』挿入歌など、話題の楽曲を幾度となくリリースしているhalca。

そんな彼女が25日に2ndアルバム『nolca solca(ノルカソルカ)』をリリースするとのことで、本人に同作の魅力を聞いてきた。


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■多忙な状況に楽しみも

インタビューが実施されたのが1月上旬。なにかと忙しない時期だが、本人はどことなく嬉しそうな表情を浮かべていた。

halca:今日は誕生日ぶりにたくさんのスケジュールが入っていて…なんか売れっ子気分で嬉しいです(笑)


───なるほど(笑)少し前に年越したばかりですが、年末年始は休まれましたか?

halca:年末年始はじつはあんまり休めなかったんです。というのも、サウジアラビアで開催されたレーベルイベント「SACRA MUSIC MONTH」に参加していまして、私は12月30日に出演しました。


2泊3日の旅だったのですが、片道で半日位かかる感じで…28日に出国して1日に帰って来たので現地の空港で年越しになりました。旅疲れもあってか帰ってきてからはずっと寝てしまって、結果的に寝正月に…。初売りとか行きたかったです(笑)


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■「2022年は根性でやり切る年でした」

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サウジアラビアでのライブをやり遂げた彼女だが、昨年は1月から7か月連続でマンスリーライブを開催したという。

───昨年はかなり精力的にライブ活動されていた印象ですが、振り返ってみていかがでしょうか。

halca:2022年は根性でやり切る年でした(笑)元々ライブがあまり得意ではなくて…“修行”の意味も込めてマンスリーライブをやろうという話になったんです。


今まではライブがあること自体がプレッシャーになっていて、「それが毎月ってどうなっちゃうの?」と心配していたのですが、当初3回の開催を予定していたところ追加公演も増えて、結果的に7回も開催することになりましたね。


不安だったけどやってみたら楽しくて、ライブへの苦手意識が克服できました! 今までなかった“ライブ感”も養う事ができたんじゃないかな…と。


ライブ以外にも様々なジャンルの活動に積極的なhalca。2018年からFM FUJIで『halcaの「キミの隣」』というラジオ番組を担当している。

halca:元々話すことが好きなんです! 昔はニコニコ生放送、Twitch、ツイキャス、ねとらじとかで“なんちゃってラジオ”みたいなことをやっていて。当時は一人で喋ったり、突然歌いだしたりしてましたね(笑)デビュー当初から担当させていただいているのですが、ずっとラジオのお仕事にも憧れがあったのでありがたいなと思っています。


───現在マルチな活動をされていますが、今年の抱負や目標は決まっていたりしますか?

halca:まずは1月25日に出る『nolca solca』をたくさんの人に届けることです! そして、ライブツアーのリベンジを果たします!


1stアルバムを出したあとにライブツアーを予定していたのですが、コロナ禍で中止にせざるを得ない状況になってしまいまして…デビュー5周年にしてツアーを1回もやったことがなかったので、やっとリベンジが出来ます。今までは一人で歌うだけだったけど、バンドスタイルにも挑戦出来るので頑張りたいです!


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■今作は「一曲一曲が主役」

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最新作の『nolca solca』は、様々なタイプの楽曲が散りばめられバラエティに富んでいる印象を受ける。改めて本人に魅力を聞いてみた。

halca:今回のアルバムは一曲一曲が主役の“とっても味の濃い作品”になりました。例えば『時としてバイオレンス』は、自分自身にも影響を与えた曲だったりします。


明るい楽曲が増えてきた中、この曲はかっこいいロック調になっていて「今までの膝丈ワンピースやサンダルだけではダメだ、この曲を歌うに値する人になりたい!」と思うようになったんです。


それで人生で始めて髪を染めてみたり新しいファッションに挑戦してみたり…まず形からなんですけどね(笑)でも、そのおかげで好きなものが増えて、アルバムのジャケットにもそれが反映されてたりします。


───タイトルの『nolca solca』(伸るか反るか)は通常「成功するか、失敗するか?」といった意味合いですが、どのような思いが込められているのでしょうか。

halca:デビューをしてから毎回気合いを入れて制作していたのですが、今回は「より多くの人に作品を届ける」という思いで制作にあたったんです。


曲がすべて出来上がったときに、多くの人に届けられるかな…でもチーム全員本気でやりきったし、あとは天に運を任せて思いっきりやるのみ! と思った時にこのタイトルが決まりました。じつは自分の名前にも似ているので綴りを寄せたりもしてるんです。


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■印象深い楽曲は…

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今作はコレサワや北澤ゆうほ、北川勝利といった、名だたるアーティストによる楽曲提供がされている。それぞれ思い入れがあるのは承知の上、特に印象深い楽曲を聞いてみた。

halca:うわぁ~全部思い入れがあるんですよね(笑)強いて言うなら『weather through』かなぁ? この楽曲は私が作詞をしました。さらにデビュー曲『キミの隣』を作ってくださった川崎智哉さんが作曲を担当しているんです。


歌詞を書くって責任重大だと思ってて…始めてデモ音源を聴いたときは良い曲過ぎて涙が出てきて、過去に作詞で何度もお世話になっている宮嶋淳子さんに書いてほしいですって泣き言をいいました(笑)ただ、「いい曲だからこそhalcaが書いたほうがいい」と背中を押されて挑戦しました。


───かなりプレッシャーを感じる中での作詞ですが、どのような内容に仕上がりましたか。

halca:始めて作詞をした『one another』では応援してくれる皆様へ感謝を伝える内容だったのですが、今回は聴いてくださった人に元気とか勇気を与えたいという目標のもと、より共感してもらえるような歌詞になっていると思います。


私は歌うことが好きでこの仕事をしているけど、24時間365日ずっと歌いたい気分ではなかったりするんですよね。皆さんも好きなことや物が「今日は気分じゃないな」という時もあると思うのですが、そんな時に自分のことを責めないでほしいし、気が乗らない瞬間があっても「それが好きであることは嘘じゃないよ」ということを伝えたかったんです。


うまくいかないときも、自分や他人のせいじゃなくて天気のせいにしちゃえば? と皆さんの背中を押したかった…と言いつつ、自分に言い聞かせている部分もあるかもしれませんね(笑)


───どの楽曲にも熱い想いが込められているとお見受けしますが、今回始めてhalcaさんの楽曲を聴くという人にオススメなのは『weather through』でしょうか?

halca:うわぁ~確かに私のパーソナルな部分が伝わるし、川崎さんの音作りも素晴らしい曲…でも他にとんでもない曲たちがいるからなぁ(笑)『weather through』がおすすめではあるけど、他の曲も全部聴いてみてほしいです!


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■「今の気持ちがギュッと詰まった作品」

───最後にファンへ向けたコメントをお願い致します。

halca:1stアルバムからのこの3年間はいろんな変化で皆さんをびっくりさせられたかなと思います。リリースしてきた曲もそうですし、MVもそうだし、今回のジャケットもそうだし…それができるのは、私がまだ完全体になってないからこそだったりするのかなと。


今回のアルバムにいろんなジャンルの曲が入っているのは、応援してくれるファンの方々はもちろんスタッフさんやチームのみんなのおかげだと思ってます。今の気持ちがギュッと詰まった作品に仕上がったので、たくさん聴いて思いを受け取ってもらいたいです!そしてぜひ初のツアーにも遊びに来てください!


常に進化し続けているhalcaの今を感じることができる『nolca solca』。彼女を追い続けているファンはもちろん、今回“はじめまして”の人も楽しめるメモリアルな作品になりそうだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・木根 大心

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