ダイソーで出会った謎の紙、予想外な前世に目を疑う…　「素晴らしい試み」と話題

たとえ外見や形状が変わったとしても、物に込められた人の思いは決して色褪せないはず。以前ツイッター上では、DAISOにて購入した商品の「原材料」に、称賛の声が寄せられていたのをご存知だろうか。

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■この折り紙、変わった点が…

今回注目したいのはツイッターユーザー・幸宮チノさんが投稿した1件のツイート。

こちらの投稿には、15枚ワンセットの折り紙商品の写真が添えられている。通常、折り紙といえば単色が基本のはずだが、件の折り紙は「鉱物の結晶」を連想させるような、細かい複数の色が散りばめられたデザインが特徴的。

そんな一風変わった「謎の折り紙」の正体について、幸宮さんは「DAISOで買った折り紙、広島の平和記念公園に送られた千羽鶴を粉々にして再利用してるらしくpeacepieceって名称も良いし、紙自体も色とりどりの破片が美しくてかわいくて良いし、これを使ってマッチョも折れるし、くだらないわたしの日記にちぎったりして貼られたりするの良い、って思う。他にメモなどもあり」と説明していたのだ。

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■千羽鶴の評価が下がったワケ

「千羽鶴」といえば「逆境に苦しむ人々への応援の気持ち」として馴染み深い存在だが、ここ数年の間で「被災地に千羽鶴を贈るのはありがた迷惑だ」「鶴よりも役立つ物資を贈るべき」などの意見が主流となった印象を受ける。

「水や食料を優先すべき」という指摘と並んで多く上がっているのが「処分に困る」という声。東日本大震災をはじめとする複数の被災を経た現在、千羽鶴は「ありがた迷惑の代名詞」として定着してしまった感すらあり、ロシアの軍事侵攻に苦しむウクライナに千羽鶴を贈る計画に対し、ネット上で非難の声が相次いでいたのは記憶に新しい。

そうした背景もあり、千羽鶴に対して懐疑的な思いを抱いていた人も少なくないだろう。そんな中で届けられた「千羽鶴の粋な再利用」は多くの人の注目を集め、前出のツイートは投稿から数日で7,000件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。

他のツイッターユーザーからは「こういうの最高だ…。SDGsとして、最も綺麗な形な気がします」「めちゃくちゃ良いアイデアだし、かわいい！」「千羽鶴のリサイクル問題、進展があったみたいで良かった。積極的にこの折り紙を買うようにします」「確かに燃やして処分するのは忍びないし、良い取り組み！」など、称賛の声が多数寄せられていたのだ。

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■広島市では「さらなる活用法」も…？

千羽鶴の「ニュースタンダード」について紹介してくれた幸宮さんは趣味で「紙をコラージュした日記」をつけており、素材を探すためDAISO店舗を訪れた際に、こちらの折り紙『peacepiece』を発見する。

千羽鶴を再利用した商品であると知り、「こんな商品があるとは知らなかったなあ」「かわいいの見つけたよー」と軽いノリでツイートしたところ予想以上の反響があり、驚いているようだ。

また、幸宮さん自身も「千羽鶴の保管場所の確保」に関するニュースをしばしば耳にしており、「こうして素敵な紙製品に生まれ変わって、手に取る人を楽しませる試みは本当に素晴らしいことだと思いました」「DAISOさんの本社は広島にあるということで、それを知ってから『peacepiece』を改めて手に取ると、また感慨深さがありますね」と、笑顔のコメントを寄せてくれた。

ちなみに、件のツイートには「千羽鶴の現状」に関する報告リプライも少なからず寄せられており、中でも「広島の学校の卒業証書はこの紙で作られてます」「元々お土産として存在してたけれど、100円ショップで全国展開されるのは良いね！」といった声が、特に幸宮さんの印象に残ったそう。

そこで今回は、広島市の「千羽鶴事情」について、DAISOを運営する「大創産業」をはじめとする各社、各施設に取材を敢行することに。その結果、新たな姿で令和の時代に羽ばたく千羽鶴たちのエピソードが明らかになったのだ…。