上原浩治氏、イチロー氏との対戦で後悔したこと告白 サインに従わず…
数々のレジェンド投手がイチロー氏の凄さを語った。上原浩治氏は1999年のオールスターゲームを回想し…。
元プロ野球選手・上原浩治氏が10日、自身の公式YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』に出演。名投手が語るイチロー氏の凄さを伝えた。
■球を覚えるイチロー氏
これまでに野球界のスターと対談し、その様子を動画で見せてきた上原氏。今回は、対談相手がイチロー氏について語る部分をピックアップした。
はじめに、西武ライオンズや読売ジャイアンツなどで活躍した工藤公康氏。「イチローはね、1回投げた球を記憶するんですよ」と切り出す。イチロー氏との対戦で見逃し三振を奪った工藤氏は、次戦でも決め球となった球種・コースを選択。
前回はバットを振られなかったが「スコーン! とライト線に打たれた」と、見事に捉えられてしまったことを話した。敗北した経験を振り返り、自分の球を覚えられたイチロー氏に「5割ぐらい打たれてる」との所感を述べている。
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■「どこに投げてもバットが出てくる」
「火の玉ストレート」が有名な藤川球児氏は、ホームベースから離れて立つイチロー氏に、「広っ、ストライクゾーン」と最初は思ったそう。しかし、投球を繰り返す中で気圧され、最後はストライクゾーンが「ない!」と感じたという。
西武ライオンズやボストン・レッドソックスに所属した松坂大輔氏は、イチロー氏を「漫画の世界にいるような人」とたとえる。バットを構えたイチロー氏が打席に立つと「どこに投げてもバットが出てくる」と、あらゆるコースでヒットを打つ姿が浮かんだことを語った。
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■黒木知宏氏の対策は…
千葉ロッテマリーンズで活躍した黒木知宏氏は、難敵のイチロー氏と戦ったときの工夫を明かす。
ルーティーンを終えたイチロー氏が打席に入った時点で、打たれるムードになっていると感じた黒木氏は、その流れを断つために「あえてプレートを外して、自分でロジン触ったりとかして自分のタイミングで入るようにする」と、雰囲気に飲み込まれないように投球のタイミングをズラしていたそう。
「それぐらいやらないと抑えられない」と、イチロー氏の強者ぶりを強調させた。
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■上原氏「悔い残ってるんです」
上原氏もイチロー氏と対戦した経験があり、1999年のオールスターゲームを回想し「悔い残ってるんですほんとに」と振り返る。
「古田(敦也)さんのインコースの真っすぐのサイン首振ったんです。当てそうな気がしたんです」と、キャッチャーの指示を断った上原氏。
「首振ってフォークいったらドーンです」と、投げる球を変えた結果イチロー氏にホームランを打たれ、サインに従わなかったことを後悔したと語った。