乙武洋匡氏、「弱者は優先されすぎ」に反論 「同じスタートラインに…」
乙武洋匡氏のコメントに「おっしゃる通りすぎる」「ほんまそれすぎる言葉」と共感の声が殺到した。
作家の乙武洋匡氏が12日、自身の公式ツイッターを更新。生活困窮者を支援することの意義を述べ、ファンの反響を呼んだ。
■「弱者は優先されすぎ」
日本には、生活保護制度や母子家庭向けの手当など、生活に困窮する人を支援する仕組みが数々ある。
支援に救われる人がいるなかで乙武氏は、「弱者は優先されすぎ」という意見を見かけることがあるという。ツイッターでこの意見を取り上げ、自身の見解を述べた。
まず、「同じスタートラインに立っていて、ある属性の人だけに下駄を履かせていれば、それは『優遇』です」と1つの状況を挙げる。
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■乙武氏「『是正』なんですよ」
同じ条件のもとで、一部の人に特別な措置があることは「優遇」だとした乙武氏。
しかし、「スタートラインの時点で不遇な立ち位置にいる人に下駄を履かせて、同じスタートラインに立たせようとすることは『是正』なんですよ」と続け、恵まれない環境の人を支援することは「優遇」ではなく「是正」だと訴えた。
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■「“くじ引き”みたいな社会」を変える
さらに、昨年の参議院議員通常選挙に出馬していた乙武氏は、「私が“政治”を通して実現したかったのは、まさにこの『是正』なんですよね」と主張する。
「『弱者優先』でもなく、『強者必勝』でもなく、誰もが同じだけの選択肢から自分の人生を選べる社会」を目指し、「生まれた瞬間、『はい、あなたの人生はハズレです』となる“くじ引き”みたいな社会、何とか変えていきたいんですよ」との意思をつづった。
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■共感の声集まる
「弱者は優先されすぎ」という意見に反論した乙武氏のツイートには、「私もそう思う」「おっしゃる通りすぎる」「ほんまそれすぎる言葉」と共感が集まり、「これは100万年後まで語り継ぎたいツイート…」「やっぱ言語化さすがだなあ」と感心するファンのコメントも上がった。
その一方で、「問題なのは誰を『弱者』とするかですよね〜」「そのスタートラインはどこを基準にするのか? が問題」と、支援対象者や目標の設定に課題を感じる声も見られる。