日本人の5割超が「ストーンズ」で連想するのは… 男女差エグすぎる結果に驚き

「ストーンズ」と聞いて連想するグループの調査を実施すると…。なんとも意外な結果が判明したのだ。

2023/02/13 16:45

洋楽ファンの中で物議を醸している「ストーンズ」論争だが、なぜ定期的に話題となっているのだろうか。こちらに関連し、全国の10〜60代の男女1,000名を対象とした調査を実施すると…。

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■「ストーンズ」をめぐる論争とは

今回注目したいのは、日本の男性アイドルグループ・SixTONESの呼び名をめぐる、ロックリスナーの拒否反応である。

同グループは「ストーンズ」と読むのだが、ロックリスナーからすると「ストーンズ」はイギリスのロックバンド・The Rolling Stones(以下、ローリング・ストーンズ)の愛称に他ならない。

ローリング・ストーンズ

そうした背景や、「SixTONES」と書いて「ストーンズ」と読むのが不自然である点や、同グループの1stアルバム『1ST』に『Rollin’』という楽曲が収録されている点、同アルバムのプロモーションに「ストーンズってそっちじゃない」といったハッシュタグが使用された点を疑問視する声も少なくないのだ。

ロックリスナーの言い分の中で最もよく見られるのが「売り出し方に本家ストーンズへのリスペクトが感じられない」という意見で、今年1月にもとあるツイッターユーザーが「The Rolling Stones以外を『ストーンズ』と呼ばないでくれ。失礼にも程がある」とのツイートを投稿。

結果として同ツイートの内容には各グループのファンが反応し、賛否両論を呼ぶ事態となった。


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■アンケート調査の結果は…

…と、ここで1点捕捉しておきたいのは、全てのロックリスナーが「こちらの意見に賛同しているワケではない」という点である。

もちろん共感を寄せる人物も一定数存在するが、「たとえ思ったとしても、口に出すべき内容ではない」「あなたがローリング・ストーンズを好きなように、SixTONESが好きな人もいるんですよ」「気持ちは理解できますが、かと言って他のグループを貶すのは間違っています」「それぞれのストーンズを応援すべきでは?」など、疑問の声を上げるロックリスナーも決して少なくないのだ。

ストーンズグラフ

つい先日、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として「ストーンズ」と聞いて思い浮かべるグループの調査を実施したところ、全体の50.6%が「SixTONES」、49.4%が「The Rolling Stones」と回答しており、僅差でSixTONESの認知度が高い…という結果が明らかになった。

「ストーンズ」グラフ

なお、年代別の回答結果を見ると傾向は明らかで、10〜20代は85.7%が「SixTONES」と回答し、その次に多い30代は61%が回答しているにも関わらず、40代以降は半数に。50〜60代でSixTONES派は、3割未満という結果になった。

なお、比率の差がより顕著になったのが「性別ごと」の回答で…。


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■男女でここまで差がつくのか

全年代をトータルした「性別ごと」の回答を見ると、男性は60.3%が「The Rolling Stones」と回答したにも関わらず、女性は62%が「SixTONES」…と、回答比率が見事逆転していたのだ。

「ストーンズ」グラフ

さらに細かく見ると、10〜20代は男女共に8割以上が「SixTONES」と回答している一方、男性は30代以降の半数以上が「The Rolling Stones」と回答。しかし女性は30〜40代になっても「SixTONES」派の方が優勢と判明したのだ。

まさか男女でここまで差が見られるとは…。


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■「ローリング・ストーンズしか認めない」は危険

僅差でSixTONESの認知度が高いと判明した今回の調査だが、記者が最も強調したいのは「自分や他人が好きなものに優劣をつける行為は野暮」ということだ。

ちなみに記者は、ローリング・ストーンズが初来日を果たした年と同年生まれのミドサー世代。

ローリング・ストーンズ

ローリング・ストーンズのファン歴で言えば完全に「後追いも後追い」だが、ブリティッシュロックを愛する身として、脳内には「ストーンズ=ローリング・ストーンズ」という図式が備わっており、長い歴史を持つローリング・ストーンズが偉大なバンドであることは重々承知している。

しかし、その上で改めて「ストーンズはローリング・ストーンズしか認めないおじさん(おばさん)」にならぬよう、全てのロックリスナーに警鐘を鳴らしたい。

ローリング・ストーンズ

多様性に目が向けられている現代の価値観では信じられないが、かつてThe Beatlesのマッシュルームカットが「長髪」とされていた1960年代初頭、よりワイルドで荒くれ者のイメージが強かったローリング・ストーンズは、当時の親世代にとって聴く価値などなく、嫌悪の対象であった。

しかしそんな悪評をものともせず、彼らはブルーズへの憧憬とロックンロールの愛情を原動力に無我夢中で走り続け、様々な苦難を乗り越え、名実ともに「生きるロックの象徴」として数十年以上もの間、君臨し続けている。

ローリング・ストーンズ

令和の現在、「最近の若者たちは何も知らないでストーンズ、ストーンズ…」と批難するロックリスナーには、かつてローリング・ストーンズを唾棄した当時の大人たちの姿が重なって仕方がないのだ。

新米のローリング・ストーンズファンの中には「SixTONESと呼び名が同じだから」と興味を持ち始めた人物もいるかもしれない。しかし、古参ロックファンがこぞってSixTONESを頭ごなしに否定するような姿を見れば、ローリング・ストーンズを聴いてみよう…という気など、全く起こらないことだろう。

ローリング・ストーンズ

どのような界隈も「新規ファン」という新しい風が吹き込まない限り、衰退の道を辿っていくばかり。呼び名に固執し、目くじらを立てているロックリスナーはぜひ、ほんの少しだけ広い視野を持ってほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年1月27日~2023年1月30日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

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