バイデン大統領がウクライナを電撃訪問 「岸田首相も訪問すべき」は4割超え
ロシアによるウクライナ侵攻から約1年のタイミングで、バイデン米大統領がウクライナをサプライズ訪問。岸田首相も「訪問検討」との報道もあったが…。
20日、アメリカのバイデン大統領がウクライナの首都・キーウを電撃訪問したことは、世界に衝撃を与えた。首都には空襲警報が鳴り響く状況の中、バイデン氏は大統領府でゼレンスキー大統領と会談。ゼレンスキー氏とともに聖ミハイル黄金ドーム修道院にも訪れた。
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■ロシアによる侵攻から1年
ロシアによる侵攻からおよそ1年。西欧諸国では支援疲れの声も聞かれる中、ドイツやイギリスは主力戦車の供与を決定するなど、温度差も見られ始めている。バイデン大統領がサプライズでキーウを訪問したのは、アメリカの確固たる姿勢を示す狙いがあると考えられる。
昨年、ドタバタの末に新たに就任したスナク英首相を始め、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相らも昨年キーウを訪問。ウクライナと連帯する旗幟を鮮明にしている。
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■バイデン大統領がサプライズ訪問
一方の日本はというと、外務大臣を長く務めたはずの外交通・岸田文雄首相の動きが鈍い。1月22日付の読売新聞が、岸田首相がキーウ訪問を検討していることを報道。
しかし、25日の衆院代表質問でウクライナ訪問について問われた首相は、「現時点では何ら決まってはいないが、諸般の状況を踏まえ検討していく」と煮え切らないフレーズで煙に巻いた。
戦時下ではあるが、米大統領までが訪問している中において、世間はどのように感じているのだろうか。
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■4割強が「訪問すべき」
Sirabee編集部が、2月10〜12日にかけて全国10〜60代男女905名を対象に調査したところ、全体の42.7%が「岸田文雄首相はウクライナを訪問すべき」と回答した。過半数には及ばないが4割を超え、かなりの割合と言っていいだろう。
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■女性は否定的
なお、今回の調査結果を男女別で見ると興味深い傾向も。男性では47.2%と半数に迫る人が「訪問すべき」と考えているのに対して、女性は38.2%と9ポイントも低い。
女性のほうが戦争への拒否感が強く、戦時下のウクライナを訪問する命の危険や、ロシアと国境を接する日本が紛争に巻き込まれるリスクなどを意識しているのかもしれない。しかし、いつまでも「検討」を続けることは国際情勢が許さないのではないだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女905名(有効回答数)