侍ジャパン壮行試合と二次試験が丸かぶりの宮崎大学 ホテル満室で受験生は悲鳴

25・26日に福岡ソフトバンクホークスと壮行試合を行う野球日本代表・侍ジャパン。現地は大盛り上がりだが、国立大学の受験日と重なり…。

宮崎大学

25・26日の2日間、来月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール開幕を控えた侍ジャパンが、福岡ソフトバンクホークスと壮行試合を開催する。

17日から宮崎市でキャンプインした侍ジャパンには、MLBからダルビッシュ有投手も参加。連日多くの観客を集めており、練習見学の入場整理券さえプラチナチケット化している。



 

■宮崎では侍ジャパン特需も

6年ぶりに開催されるWBC。前回の強化合宿も宮崎市で行われたが、その際は多くの観光客が押し寄せ、会場となったひなたサンマリンスタジアム周辺では大渋滞も起きたほど。

繁華街の飲食店で話を聞くと、長いコロナ禍で苦しんだ後の観光特需に大きな期待が寄せられている。

野球を見に来たという観光客に聞くと、名古屋から来た中日ファンや東京からのヤクルトファンなども。キャンプ見学であれば宮崎でなく沖縄に行っていたはずの野球ファンが、侍ジャパン目当てに今年は宮崎に来ているものと思われる。

しかし、壮行試合と完全に日程が重なったことで困惑が拡がったのが、大学受験生だ。


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■宮崎大学の受験と壮行試合が丸かぶり

国立大学の二次試験は、2月25・26日の2日間。宮崎県内でも宮崎大学の二次試験が実施される。受験生のうち、毎年約1,000人ほどは県外からの受験者。

通常は試験前日から宮崎市内のホテルに連泊することになるが、今年は侍ジャパンの強化合宿、とくに壮行試合と丸かぶりしているため、市内のホテルが逼迫、宿泊費も高騰しているのだ。

記者が2月上旬に探した際も、宮崎市内のホテルは通常1泊数千円のホテルが5万円前後に暴騰。空室率が下がるとダイナミックプライシングという仕組みで、高くなってしまうのだ。

直前にキャンセルが出たのか、なんとか通常時に近い価格で市内のホテルを予約することができた。

しかし、受験生の中には宮崎市内の宿泊を諦め、都城市や宮崎市など車で1時間ほどのエリアに泊まる人や、福岡に泊まって早朝に飛行機で宮崎入りする人もいたという。SNSを見ても、ホテル確保に四苦八苦する受験生の悲鳴が散見される。


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■受験生控室を早朝から開放

宮崎大学では、宮崎県ホテル旅館生活衛生同業組合などの協力のもと、受験生向けの客室を確保。ただし、その一覧も1月末の時点で宮崎市内はほぼ満室に。

また、宮崎大学木花キャンパスはひなたサンマリンスタジアムにもほど近く交通渋滞も予想されるため、受験生控室を朝7時から開放している。

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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

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