飼い主の「この犬は子供好き」発言を信じた女児 襲いかかられ50針縫う惨事に
保護して間もない犬を、結局は手放すことに…。
飼い主にとっては「穏やかで優しい」と思える犬であっても、慣れない他人に対して牙を向けることがある。5歳の女の子が犬に噛まれて大怪我を負ったことを、『Daily Mail』など海外メディアが伝えた。
■散歩に出かけた母子
数日前のこと、アメリカ・フロリダ州で暮らす5歳の女の子が母親と外出。近くの公園にも立ち寄った。
そこで遊んでいた別の子供たちは、ある女性と散歩していた犬を発見。犬を撫でて楽しんでいる様子に女の子も気づき、少し離れた場所から眺めていたようだ。
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■「優しいワンちゃんよ」と飼い主
犬の飼い主も女の子に気づき、「このワンちゃんは子供にとっても優しいのよ」と言った。そこで女の子も勇気を出して手を伸ばしたが、犬はいきなりブチ切れて女の子に襲いかかったという。
驚いた飼い主がショックで動けなくなったため、女の子の母親が突進。首輪をつかんで犬を引き離そうとしたが、その瞬間に首輪が壊れてしまった。
自由になった犬が再び女の子に襲いかかったため母親も飛びかかり、命がけで女の子を救出した。しばらくすると通報を受けた警察官たちが到着したが、飼い主と犬はすでにその場から去り姿はなかった。
■50針も縫うはめに
母親はどうにか救出した女の子を連れて、近くの病院に急いだ。顔、頭、首、両肩、背中などを噛まれて重傷を負っていた女の子は50針も縫われ、約5時間も痛い治療に耐えた。
眼球を失うことは免れたが、噛まれた場所が悪ければ、より悲惨な事態になっていた可能性が極めて高い。
■犬は動物管理局に…
メディアの報道によると、その後の捜査で飼い主と犬の所在が判明。動物管理局がすぐに連絡を入れ、犬を引き取ったと報じられた。
犬の飼い主は「最近になって引き取ったばかりの犬でした」などと話している。「子供には優しい」と考えていたというが、実際に犬の性格を十分に理解していたかは怪しいところだ。
かわいい犬がいるとつい触りたくなる人は多いと思うが、大人しそうに見えても性格が荒い可能性もある。見知らぬ犬にはむやみに手を出さない、しっぽを触ったりしない、また近くで大きな声を出さないよう注意する必要がある。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)