「AKB歌唱力決定戦」で若手が注目できる理由 優勝・池田裕楽、第2位・李始燕
『AKBグループ歌唱力No.1決定戦』優勝の池田裕楽・第2位の李始燕・澤田奏音・岡村梨央に注目。
『第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』(TBSチャンネル1)が3日に開催され、STU48の池田裕楽(いけだ・ゆら)が2度目の優勝。若手が台頭した大会となった。
■初の2回目の優勝者となった池田裕楽
恒例の『AKB48歌唱力No.1決定戦』が今年も開催。STU48の池田裕楽が、同大会初の2度目の優勝を果たす。
池田は予選から1位で通過し、審査員の水森かおりからは「勉強になりました」というコメントすらももらう。
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■「殿堂入り」状況の池田の実力
同じSTU48の今村美月からは「殿堂入りしていい」とコメントされるように、池田がずっと連覇してしまいそうなほどの別格さだ。
なお、池田自身は同企画に憧れてSTU48に入っており、同企画が活動のモチベーションと言っていいのかもしれない。また「殿堂入り」発言の誤解を恐れてか、今村は「ソロ曲(優勝特典)いっぱい頂いてアルバム出そう」とツイート。
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■池田のさらなるステージへ
池田は最近、正確な音程が問われる番組である 『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)に出演し、8連チャンを達成し話題となっている。
STU48でありながら、アイドルとしての派手さはあまりなく、それでいて歌がとても上手いという、アイドルらしからぬストレートな歌い手としての個性が絶賛された。
「このままずっと池田が歌唱力決定戦を勝ち続けるのか」、「池田にとっても同大会で優勝し続けるだけでいいのか」と、池田にはさらなる大きなステージが望まれている。
『鬼レンチャン』をはじめ、より輝けるステージが池田には必要とされているのだろう。
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■第2位の実力者・李始燕
今回の大会の特徴としては、若手の台頭が挙げられるのではないだろうか。 現状、池田に対抗できるとすれば、2位に輝いたNMB48の李始燕(イ・シヨン)だろう。
李は前回の大会で初出場し、予選を5位で通過して、実力が評価されていたが、ファイナルには進出できなかった。今回、李は初ファイナル出場にして第2位の座を射止め、見事に実力を証明したといえるだろう。
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■SKE48のニュースター・澤田奏音
今回の大会で頭角を現したメンバーと言えば、 SKE48の澤田奏音(さわだ・かのん)である。
昨年、古畑奈和(ふるはた・なお)が卒業したことで、SKE48から決勝に行くメンバーが見当たらなかったところ、澤田が頭角を現すことで第8位となり、ファイナリストとなった。
澤田が歌ったファイナルの楽曲、西野カナの『Best Friend』は、とても美しく素晴らしいものだったと言えるだろう。
■14歳のニュースター・岡村梨央
最後に、非常に若いながらも見事なパフォーマンスでファイナルに進出したのが、STU48の岡村梨央(おかむら・りお)だ。
ファイナルの歌唱順は抽選なのだが、岡村だけは14歳なので、生放送の出演時間の都合上、1番目で歌うことを余儀なくされた。
岡村の歌唱で注目すべきは、1曲目で披露した中森明菜の『十戒(1984)』だ。中森明菜という実力派志向の楽曲を振り付きで堂々と歌い上げたのは、今後のアイドルとしての高いポテンシャルを感じさせた。
■若き実力者の4人
最高の実力者である今回の優勝者の池田からして、歌唱力を活かすには条件に恵まれなければなかなか難しいが、アイドル性からして高い岡村など、皆、才能を生かす道を見つけてほしいもの。
今回注目できる若手メンバーは、全員4年以内にデビューしたメンバー。若さや経験の未熟さは伸びしろの大きさにつながる。4人でユニットを組んでもいいかもしれない。今後の同大会、ひいてはアイドル界は彼女らに期待がかかっていくだろう。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)