ジャニー喜多川さん、関係者が語る意外な一面 「幼い男の子を厳しく叱って…」
「YOU、やっちゃいなよ」でお馴染みのジャニーさんが亡くなって4年経つ。生前の彼のプロデュース力は今でも高く評価されている。
ドラマ、映画、音楽番組──。今や、テレビで見ない日はないジャニーズタレント。そんなスターたちを発掘してきたのが、今は亡きジャニーズ事務所の元社長・ジャニー喜多川さんだ。
彼の”伝説”は今でも業界内で語り継がれていて…。
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■多くのスターを発掘
近藤真彦、少年隊、光GENJI、SMAP、TOKIO、嵐…。ジャニーさんは少年達の中から”原石”を見出す眼力とプロデュース能力で、たくさんのスターを世に生み出してきた。
ジャニーズ事務所の社長でありながら、自らジャニーズ入りを志願する少年達の履歴書に目を通し、オーディションにも足を運んでいた。2019年に亡くなって4年経つが、今も彼の功績は語り継がれている。
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■語り継がれる”審美眼”
ジャニーズは、ジャニーズJr.として歌やダンスを学び、経験を積んで、メジャーデビューしていく。スターへの第一歩となるJr.を選ぶのは重要な仕事である。
あるテレビ局関係者は、ジャニーさんには独特の”審美眼”があると話す。「5年先、10年先の顔を予想できる力があると囁かれていました。ジャニーズに入ったばかりの頃は、公園で遊んでいる子供達と変わらない”普通の男の子”であることも少なくありません。でも、成長するにつれて顔つきが変わったり、独特のオーラーが出てくる人がいます。たくさんの応募者の中からそういう男の子を見つける力は唯一無二のものだと思いますよ」(テレビ局関係者)。
”未来の顔”を透視する力があると言っても過言ではない。ジャニーズの最大の強みであるダンスに関しても、重視されることがあるようで…。
「もちろん、ある程度ダンスができることも評価の指標の一つでしょう。ただ、ジャニーさんは何よりも、心から楽しんでいる人を探していた印象を受けます。Jr.の中にはさっきまでレッスンを受けていたのに、ジャニーさんから『今から○○の後ろで踊って』と言われたことが多いです。そんな時、多少踊りが苦手でも大舞台を楽しめる人を見極めていたのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)。
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■独特の審査基準
ジャニーズの中には、オーディションを通過して事務所に入った人物もいる。ジャニーさんがそうした場に居合わせることも多かったが、彼なりの審査基準があったようだ。
ある舞台関係者が語る。「人によって態度を変えたり、立場のある人に媚びるような子供は避けていたようです。それを見極めるためか、ジャニーさんはあえて社長と名乗らず会場にいることが多かったそうです」(舞台関係者)。
周りの大人に変な気を遣わない子供を求めていたのかもしれない。実際、そうした一面を買われた人もいて…。
「嵐の二宮和也さんはオーディション会場でダンスを踊らなかったのですが、ジャニーさんにその理由を聞かれて『見りゃ分かるじゃん。狭くて踊れないんだよ』と返した強気な性格が買われて合格になりました。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんは、オーディションを終えてネームプレートを返却する際、近くにいたジャニーさんに『おじさん、これどこに戻せばいいの?』とタメ口で質問したそうです。藤ヶ谷さんはジャニーさんとは分からず聞いたそうですが、『(社長である)自分に敬語を使わなかった』としてジャニーさんに評価されたといいます」(前出・舞台関係者)。
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■「Jr.を厳しく叱りつけて…」
前出の舞台関係者によると、Jr.やデビューしたタレント達はジャニーさんに対して砕けた口調で話しかけることが多かったという。”社長相手でも変に気を遣わない”というルールだったのかもしれない。
ただ、社外の人と接する時は別だった。前出の舞台関係者が続ける。
「ジャニーさんは、Jr.の子がテレビ局や舞台の若いスタッフに対して礼儀を欠いたり、高慢に振る舞った際は厳しく叱っていました。そんな時はどんなに幼い子相手でも容赦なかったようです。そういうスタッフのおかげで仕事ができるということを言い聞かせていたのでしょう。彼の指導もあってか、ジャニーズのタレントは礼儀正しい人が多いんですよ」(前出・舞台関係者)。
昨年、ジャニーズJr.のプロデュースを担当していた滝沢秀明氏が退社し、今後は井ノ原快彦が後輩の育成をしていく。ジャニーさんの背中を見てきた井ノ原に”ジャニーイズム”が引き継がれていくことだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)