ラーメンの新ジャンル「釜玉中華そば」が最高 最後まで飽きない“仕掛け”満載で…
ラーメンの新形態「釜玉中華そば」が話題を呼んでいる。このメニューを提供するナポレオン軒で食べてみると…。
かねてから多くの人に愛されてきたラーメン。時代が経つにつれ、つけ麺や油そばといったラーメンの「派生系」も誕生した。近年、そんなラーメンの“新形態”が注目を浴びていて…。
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■中華麺をタレと卵黄で食べる
ラーメン界に現れた新星は、「釜玉中華そば(ラーメン)」だ。「釜玉」と聞いてまず思い浮かぶのが、茹でたうどんに生卵と醤油を混ぜて食べる「釜玉うどん」であろう。
そのスタイルが、ラーメンにも浸透しているのだ。きっかけとなったのが、昨年3月に東京の都立大学駅(目黒区)周辺にオープンした「釜玉中華そば ナポレオン軒」である。
同店は、少量の醤油ダレに浸かった麺の上に卵黄と白髪ねぎを乗せた「釜玉中華そば」を提供している。中華麺をタレと卵黄で食べるシンプルなスタイルが話題を呼び、瞬く間に人気店に。
その後、各地で釜玉中華そば(ラーメン)を売り出す店舗が出てきているのだ。
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■油そばとの違いは…?
スープがなく、中華麺をタレと絡めて食べるスタイルというと、油そばを思い浮かべる人も多いのでは。油そばは、ごま油や醤油ダレをベースに、温泉卵やメンマ、チャーシュー、ねぎなどを麺と一緒に食べるもの。
別名「汁なしラーメン」とも呼ばれる。週2回はラーメンを食べる記者は、これまでに油そばも多数食してきた。「釜玉中華そば」と聞いても、正直油そばとの違いがよく分からない。
ラーメン界に水星のごとく現れた「釜玉中華そば」は一体どんな料理なのか。同メニューを生み出したナポレオン軒にて実食したところ、衝撃を受けるのであった…。
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■「釜玉中華そば」の味は…
ナポレオン軒に行ってまず驚いたのが、値段の安さだ。「釜玉中華そば」は小・並・大から選べるのだが、それぞれ490円・590円・690円とリーズナブル。
今回は、並盛りに味玉(120円)をトッピング。麺と卵、タレをよく混ぜて食べる。
麺は平打ちで太めの縮れ麺。もちもちした食感で、小麦の甘みが感じられる。
タレは茶色で醤油ベースかと思いきや、塩味であっさりした味付け。油そばが醤油で濃いめに味付けされているものが多いのとは対照的だ。
半分ほど食べたところで味変。店内には、コショウや刻みニンニクなど定番の調味料から、椎茸が入った椎茸酢や柚子七味、エンペラーラー油といった変わり種のものまで置いてあり、ラインナップが充実している。
記者は椎茸酢、揚げネギ、エンペラーラー油、刻みニンニクを投入。ニンニクとエンペラーラー油によってパンチが加わり、箸が進む。
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■替え玉が最高
ふと、周りの客を見ると皆、替え玉(150円)を注文していることに気付く。まだお腹に余裕があったので、記者も替え玉を頼んだ。
替え玉の麺は当初の太縮れ麺とは違い、細いストレート麺。特製の煮干しスープに浸かっており、いい香りが漂ってくる。
このスープと替え玉を入れてタレとよく混ぜて食べる。当初のあっさりした塩ダレに煮干しのコクが加わり、全く違った味に。色々と楽しめる「仕掛け」が多いのも魅力かもしれない。
全体的に予想していた油そばとはまったく別物だった。あっさりした味付けで、量も並であればそこまで多くないため、胃袋に自信のない人でも食べられるだろう。
ラーメンの新形態「釜玉中華そば」、ぜひチャレンジしてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)