日本人の約3割、春分の日の「定義」誤解していた コレは知らないと間違える…
本日3月21日は「春分の日」だが、日本人の約3割が「その定義」を誤解していると判明。「祭日」は誤りで…。
新しいカレンダーが届くや否や「今年の休日日数」を確認した経験はないだろうか。本日3月21日は「春分の日」だが、じつは日本人の約3割が、同日の「定義」を勘違いしていると判明したのだ。
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■春分の日は祝日? 祭日?
今回は全国の10〜20代の男女1,000名を対象として「春分の日」の定義に関する調査を実施。
調査の結果、全体の71.5%が「祝日」と回答し、残る28.5%は「祭日」と回答したことが判明したのだ。日常生活でも「祝祭日」というワードを耳にした経験があるが、ぶっちゃけた話「土日祝」のようなノリで認識していたため、あまり深く考えた経験がなかった。
果たして、どちらが正解なのだろうか…?
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■じつは現在、祭日という概念は…
内閣府公式サイト内では「『国民の祝日』は、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)により、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために定められた『国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日』です」と説明している。「国民がこぞって祝う日」だから「祝日」というワケだ。
「祭日」が存在したのは前出の法律が制定される以前のことで、同じく内閣府公式サイト内では「祝日法の制定前は、年間計11の祝祭日が勅令により休日とされていました。昭和22年5月に日本国憲法が施行されると、当時の内閣は、祝祭日も新憲法の精神に基づいて再検討することが適当と考え、同年12月、政令によってこれを改め、翌月(昭和23年1月)から施行する案を国会に示しました」と記されている。
そうした経緯があって祭日は廃止となるも、その後の「祝日」にバトンタッチした祭日も存在するのだ。
たとえば「祝日法」の制定以前、11月23日は祭日「新嘗祭」として休日と定められていた。現在、同日は祝日「勤労感謝の日」と定められており、事実上の「祝日転生」と言えるだろう。
ちなみに「春分の日」は日にちが固定されておらず、太陽が「春分点」の上を通過する瞬間を含む日を「春分の日」としている。そのため、毎年2月に国立天文台が「翌年の春分の日」を公表するのだ。
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■「祭日世代」でないにも関わらず…
なお、前出の「春分の日」調査結果を世代別に見ると、若年層の「祭日」回答率はいずれも25%未満。しかし以降の世代では割合が上昇し、50代は32.8%、60代は43.5%というポイント数を記録している。
祝日法の制定が1948年(昭和23年)で、今から75年前であることを考えると、当然これらの世代も「祭日が消滅した以降の世界」を生きてきたはずなのだが…。
これは恐らく「JR」を「国鉄」と呼んでしまうような感覚で、親兄弟・親戚らの口にした「祭日」というフレーズが幼い時分、耳に染み付いてしまった影響ではないだろうか。
もう数十年が経過すると「祭日」という言葉を耳にした世代そのものが、存在しなくなっているかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)