急がないネット通販は「5の日まで待ったほうが得をする」 その還元比較と節約術
【鈴木貴博『得する経済学』】インターネット通販、みなさんはどんな風に使いわけていますか?私は「急ぐか?」それとも「待てるか?」で使い分けています。その理由をご覧ください。
「これは急がないから次の5の日でいいかなぁ?」
わたしがインターネット通販で買い物をするタイミングの基準は「急ぐか急がないか?」で変わります。みなさんも心当たりはありませんか?
■「ポイント5倍」になる日まで待てますか?
わたしは基本的にインターネット通販はアマゾンプライムと楽天市場、ヤフーショッピングを使い分けています。なるべく早く手にいれたくて送料も無料がいいときはアマゾンプライムなのですが、買い物によっては「今月中に手に入ればいいや」といったものも当然あります。
最近の買い物で言うと、浄水器のカートリッジとか、以前よりも吸引力が弱くなったハンディ掃除機の充電池みたいなもので、買い替えが必要だけど今すぐでなくてもいいものがありますよね。それを少しだけ待って買うのです。
理由はインターネット通販サイトによってはポイント還元が増える日があるからです。楽天市場だと「毎月5と0のつく日」はエントリーして楽天カードで購入するとポイントが5倍になります。5日、10日、15日といった具合にポイント還元率が高くなるので、最大でも4日待てばお得になるのです。
バカバカしいと思うかもしれませんが、インターネット通販で購入する金額が大きいとこういったポイント率の差が結構大きくなるものです。わたしの場合、計算してみると毎月だいたい2~3万円は通販で買い物をしています。通常の日とポイント5倍の日ではポイント還元率が4%違いますから、2万円分ショッピングした場合400円違ってきますよね。
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■ヤフーだと9日待てば「大幅なポイント還元」
ヤフーショッピングは楽天市場とほぼ同じような商品が同じように売っているのですが、楽天市場と違って一般会員でも比較的高いポイント還元率になりやすい特徴があります。
楽天だと楽天モバイルに加入したら2倍とか楽天カードに入ったら1倍といった具合に、いろいろと楽天のサービスを使わないと還元率が高くならないのですが、ヤフーの場合はペイペイかペイペイカードで支払う場合には通常で「5%還元」。さらに5のつく日には「9%還元」になります。
ですから楽天経済圏に囲い込まれていない一般の読者の方の場合はヤフーショッピングで買ったほうがポイントをたくさんもらえる可能性があると思います。
ただ難点はポイントが5倍になるのは毎月5日、15日、25日と楽天よりもチャンスの回数は少ないのです。ですから最大9日間待てるかどうかがカギになるわけです。
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■「至急」かそうでないかで使い分ける
このようなポイント5倍デーというプロモーションは、インターネット通販に限らず一般の小売店でも集客キャンペーンとしてよくやります。街中の小売店でしたら、
「今日はポイント5倍かあ。来てよかったな」
みたいに感じてくれるお客さんが5倍デーに5倍だからという理由でいつもよりたくさん買い物をしてくれる。そのことでお店もお客さんもウィンウィンになるわけです。
しかしインターネット通販の場合はポイントの高い日を狙い撃ちすることが街中のお店以上にやりやすいですよね。
そこで、急ぐときはアマゾンプライム、それほど急がないときは楽天市場かヤフーショッピングというように使い分けるとお得に買い物ができるのです。これを長く続けるとちょっとした節約になりますよ。皆さんもぜひお試しください。
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■著者プロフィール
Sirabeeでは、戦略コンサルタントの鈴木貴博(すずきたかひろ)さんの連載コラム【得する経済学】を公開しています。街角で見かけるお得な商品が「なぜお得なのか?」を毎回経済理論で解説する連載です。
今週は、インターネット通販の使い分けに役立つ「時間軸で考える視点」についての解説でした。
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(文/鈴木貴博)