ダイソーで遭遇したイヤホン、何かがおかしい… 未知のテクノロジーな「6文字」が話題
ダイソー店頭で遭遇したイヤホン。パッケージに記された情報が「予想外」のオンパレードなため、「未知のテクノロジー」と話題に…。
お金をかける人と、かけない人の差が激しいアイテムの筆頭といえるのがイヤホン。数万円をかけて購入する人もいれば、100円ショップで手軽に済ませる人もいることだろう。
なお現在ツイッター上では、DAISO(ダイソー)店頭で発見されたイヤホンが「流石にオーバーテクノロジーすぎる」と話題になっていたのをご存知だろうか…。
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■ダイソーが「未知のテクノロジー」で攻めてきた
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・じゅんぢゅんさんが投稿した1件のツイート。「ダイソー、未知のテクノロジーで攻めてきた!」と綴られた投稿には、DAISO商品棚の様子が写った写真が確認できる。
続いて、商品のパッケージをよく見ると…そこには「片耳ステレオイヤホン(リモコンマイク付、モノクロ)」なる商品名が記されていたのだ。
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■「モノラルの間違い?」と戸惑いの声
単一のスピーカーから再生される「モノラル」に対し、「ステレオ」は複数のスピーカーによって立体感あるサウンドを再生する方式である。そのため「片耳ステレオ」という6文字に、疑問を覚えたユーザーが多かったようだ。
件のツイートは投稿から数日で3,000件近くものRTを記録しており、他のツイッターユーザーからは「どんなテクノロジーなんだ…?」「片耳でステレオってどういうこと?」といった具合に、驚きの声が続出。
また、商品名に突如現れた「モノクロ」表記に注目する人々も少なくなく、「これモノラルの間違いでは?」「結局、ステレオなのかモノラルなのか分からん…」など、戸惑いの声も寄せられていた。
そこで今回は、多くのツイッターユーザーが混乱してしまった話題の商品について、DAISOを運営する大創産業に詳しい話を聞いてみることに。すると、ツイートの画像だけでは見えてこなかった「納得の正体」が明らかになったのだ…。
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■「片耳ステレオ」の正体に驚き
まずは話題となった商品の「モノクロ」表記について尋ねてみると、こちらは決して「モノラル」の誤表記などではなく、イヤホン本体の「カラーバリエーション」であることが判明。
大創産業の担当者は「こちらのイヤホンはモノクロ(シルバー・ブラック)とカラー(レッド・ブルー)の展開がございまして、2022年6月ごろから販売開始しました」と、商品の詳細について補足している。
また「片耳ステレオ」という、文字通り「耳馴染み」のないフレーズに関しては「通常の片耳イヤホンは片側のLチャンネルの音声しか出力されませんが、この商品はLチャンネルとRチャンネルの音声をミックスして片耳から出力します」と、そのロジックを説明してくれたのだ。
通常、これら2つのチャンネルの「結線」を繋ぎ合わせると、音量が大きくなり過ぎてしまったり、音割れといった事態を招いてしまうため、同商品はイヤホンのマイク側に抵抗を入れ、音量を調整しているのだそう。
担当者は「そうした仕組みにより、同商品ではLチャンネルの音声だけでなく、LチャンネルとRチャンネルの音声をミックスした、通常のステレオイヤホンと同様の音質で音声を聴けます」「もちろん、通常のステレオイヤホンと同じように、3.5mmのピンジャックに接続するだけで使用可能です」と、太鼓判を押していた。
また、商品名にある「片耳」から「モノラル」を連想したネットユーザーが少なくなかった件については「片耳=モノラル、という認識もございますが、こちらは誤りです」とバッサリ。
続けて、「片耳イヤホンは、モノラルイヤホンと同じではありません。モノラルイヤホンはモノラル端末に接続するためのイヤホンであり、モノラルジャックとステレオジャックは異なります」と、接続部位の違いについても補足してくれたのだ。
なお、ツイート投稿主・じゅんぢゅんさんも初見時は思わず混乱してしまったが、パッケージに記された「L/R音源をミックスして片耳に出力」という情報を見て、すぐに納得したそう。
しかし初見時の驚きと商品名のインパクトがかなり大きかったため、半ば「ネタツイート」として、話題のツイートを投稿した…という背景があったのだ。同様に驚いているユーザーが多かったことからも、話題のイヤホンの仕組みは、まだ広く認知されていないと窺える。