じつは海外にもある「5月病」 若い世代ほど顕著に多い傾向も
「なんとなくやる気がしない」「疲れがたまる」など、春先に心身の症状が出やすい5月病。経験者の割合を調べてみたら…。
春に新年度を迎える日本では、4月が新入学や入社などのシーズン。最初は慣れるためにバタバタしていても、ふと落ち着いた頃に心にぽっかり穴が空いたようになってしまう。疲れがとれない、通学・出社したくない…。
このような症状は、5月病と呼ばれることが多い。
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■英語圏でも症状が
適応障害やうつなどと診察されることが多い5月病。メンタル面の不調は、周囲に相談しづらく、ずるずると不調を引きずってしまうことも少なくない。
じつは日本だけではなく、英語でも「spring fever」「spring fatigue」「Springtime lethargy」と呼ばれる症状が。ドイツ語でも「Frühjahrsmüdigkeit(春の疲労)」という症状が報告されている。
新しい環境に慣れるだけでなく、季節の変わり目の寒暖差による疲労や、日本の場合は花粉症などアレルギーによるストレスも影響しているかもしれない。実際に5月病になってしまった経験者は、どれくらい存在するのだろうか。
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■6割が経験
Sirabee編集部が、4月22〜24日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に5月病になった経験について調査したところ、5月病になったことが「確実にある」と答えたのは全体の15.4%。
「あるような気がする」という回答が最も多く、48.3%。「経験なし」が36.3%だった。6割以上が確実にもしくは5月病らしく症状を感じた経験があるというのは、少なからぬ数字だ。
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■若い世代ほど顕著に
今回の調査結果を世代別で検証してみると、興味深い傾向も見られた。「確実に経験がある」と答えた人は若い世代ほど多く、10〜20代では23.5%に。一方、60代では3.1%にとどまっている。
近年は春になるたび、メディアで5月病の特集が組まれるなど露出が増えるため、自覚・相談がしやすくなっているのかもしれない。なお、「だった気がする」という人を含めると、30代が最多で7割を超えた。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)