ドンキ店頭の看板をよく見ると… 日本人の6割超が「あの2文字」誤読していたと判明
見ているだけでワクワクするドン・キホーテの看板。しかし、6割以上もの人々が「看板の漢字」を勘違いしていると判明したのだ。
ガチャガチャした賑やかなPOPや、一聴しただけでバイブスをぶち上げてくれる店内BGM…ドン・キホーテ店内には五感で楽しめる様々な要素が散りばめられており、店内を歩いているだけで楽しいのはご存知の通り。
しかし今回、なんと日本人の半数以上がドンキ店頭に掲げられた「看板の漢字」を勘違いしていたことが判明したのだ。
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■「安さ」もドンキの魅力
ドンキの魅力といえば、前出の「賑やかさ」を筆頭に「豊富な品揃え」や「価格の安さ」が挙げられる。そんなドンキでは「安さ」を全面に押し出したキャッチコピーを採用しており、こちらのフレーズは店頭の看板にも明記されているほど。
そこで今回は、全国の10〜60代の男女1,000名を対象として、ドンキのキャッチコピーに関する調査を実施することに。ぜひ読者諸君も「○○の殿堂」の空白内に入るワードを考えてみてほしい。
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■6割以上が選んだのは…
調査の結果、全体の63.7%が「激安の殿堂」と回答し、残る36.3%は「驚安(きょうやす)の殿堂」を選択していたことが判明。
6割以上の回答者と同様に「激安の殿堂」をイメージしながら記事を読んでいた読者も少なくないかと思うが…じつは、ドンキのキャッチコピーは「驚安の殿堂」が正解である。
そんな言葉、存在するワケがないだろう…とため息をつきたくなった人は、ドンキ店舗を複数軒回って確認してみてほしい。
いずれも「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」の店頭看板が確認できるはずだ。とはいえ、「驚安」という熟語に耳馴染みが無いのは確か。
そこで今回は、ドンキを運営する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)に、こちらの2文字の詳細を尋ねてみることに。
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■2010年にある改革が…
じつはドンキではもともと「激安の殿堂」というキャッチコピーを採用していたのだが、ある時期からフレーズを変更することに。
キャッチコピー変更の経緯について、PPIH担当者は「2010年ごろから、単なる安さを表す言葉ではなく、お客様をワクワク・ドキドキさせる楽しさにあふれた驚きの安さを表現するため『激安』から『驚安』へ変わりました」と説明している。なお、一部店舗ではまだ「激安の殿堂」の看板を掲出しているケースもあるそうだ。
今回の回答結果を「年代別」に分けると、若い世代ほど「驚安の殿堂」という正しい表記を知っている傾向に気付かされる。10〜20代の正答率は63.3%だが、30代になると一気に39.9%まで減少。その後も微減が続き、60代に至っては17.2%まで大きく下がっていた。
これはやはり「キャッチコピー変更の時期」が大きく影響しているようで、PPIH担当者も「現在のZ世代がドン・キホーテでお買い物をするようになったころは既に看板が『驚安の殿堂』に変わっていたため、きちんとした認識があったのではないかと思います」と、分析している。
今回の結果はPPIH的にはかなり屈辱であったようで、「全世代の認知度が100%でないのは当社の宣伝不足です…」「以後『驚安の殿堂』であることをしっかりとPRしていきたいと、新たな目標ができました」と、血の涙を流しながら今後の抱負を語ってくれたのだ。
「2010年以前のドンキ」を知っている世代からすると「激安の殿堂」のイメージが非常に強いが、驚くほど安い商品に出会えることを考えると、やはりドンキには「驚安の殿堂」の二つ名が相応しいだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)