フジテレビ『水10枠』をたて直す波瑠が名女優である理由 作品を痛快にする名コメディエンヌ
フジ水10に革命的な勝利をもたらした波瑠。波瑠にヒット作が多い理由。『リモラブ』にも注目。
■『あさが来た』のヒロイン
波瑠はNHKのいわゆる朝ドラ、連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインを務めたことで注目された。『あさが来た』は、NHKによる、視聴者が選ぶ「イチオシ朝ドラ」ランキングでも2位と1万票以上の差をつけての1位に輝いた作品。
また、朝ドラヒロインに選ばれても、民放ドラマに恵まれるかが大変に重要。その点においても波瑠は恵まれているし、それこそ波瑠自身の実力ゆえだろう。
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■ヒット作品の多さ
波瑠は数多くの作品の主演やヒロインを務めている。
『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)シリーズ、『あなたのことはそれほど』(TBS系)、『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)などの高視聴率ドラマがある。
高視聴率とは言えずとも、『G線上のあなたと私』(TBS系)、『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)、『魔法のリノベ』(フジテレビ系)など、波瑠の作品には評価が高いものが多い。
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■名コメディエンヌ・波瑠
ヒット作品の多さからして、運のみならず確かな実力派女優であることが確認できるだろう。『もみ消して冬』では、波瑠は「どS」キャラの弁護士で主人公の姉役。『#リモラブ』では、「え~~、(ハンドルネームの)檸檬が青林ぃ〜?」のセリフだけでドラマを痛快にできていた。
波瑠はサバサバしたキャラやキャリアウーマン役がぴったりハマるとともに、 演技で作品を面白くできる名コメディエンヌでもあるのだ。
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■証明済みの波瑠の実力
不可能とも思われたフジ水10の視聴率面でのたて直しを初回から可能にしたのは、作品の内容以上に主演の惹きの強さが必須だろう。
波瑠がそれをなし得たのは、数々のドラマを成功に導いた名女優としての確かな力ゆえであることは、もはや証明されているようなものなのだ。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)