スターダムの”貴婦人”・桜井まい、敗れても強い存在感 「庶民は富士そばでかけそばでも食べなさい」
鈴季すず&星来芽衣組に敗れた桜井まいだが、ブレイクの予感も。各会場での「貴婦人劇場」が話題を呼んでいる。
ブシロード傘下の女子プロレス団体・スターダムは若手中心のブランド『NEW BLOOD 8』5.12東京・品川インターシティホール大会を開催した。
■すず&芽衣が勝利
第3試合では、鈴季すず&星来芽衣と桜井まい&ちゃんよたが対戦。試合は「ワタクシがいきます」と先発を買って出た桜井に星来が襲いかかりゴング。
実力者のすず、ハイスピーダーの芽衣、貴婦人な桜井、パワフルなちゃんよたというカラーの違う選手が揃っただけに試合は目まぐるしい展開になるが、最後はちゃんよたのラリアットが桜井に誤爆すると、すずがバズソーキックからフォールに行くも桜井はカウント2で返す。
ならばと最後はテキーラショットを決めてカウント3。スターダムマットで快進撃を続けているすず&芽衣が勝利した。
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■スターダム名物・貴婦人劇場
勝どきをあげてから花道を歩くすず&芽衣に立ち上がった桜井は、「お待ちなさい! あなたたち田舎者がこの品川で試合が出来たこと…誇りに思いなさい! 帰ってよろしくてよ」と上から目線で言い放つと、すずと芽衣は呆れ顔でバックステージへ。
ここからが最近のスターダムでは名物となった貴婦人劇場の始まりだ。
桜井は、「きょう品川大会にお越しの庶民の皆さまごきげんよう! 品川はワタクシが中学、高校と育った街ですわぁ。今夜はちゃん様とグランドプリンスホテル高輪お優雅におディナーをいただきながらやけ酒ですわぁ〜! あなたたち庶民は品川駅港南口エスカレーターを降りてすぐ目の前にある富士そばで…かけそばでも食べなさい! ちなみに天かすは無料よっ。それじゃあ、ごめんあ・そ・ばせっ」と言うとまるで勝ったかのように鼻高々でリングを後にした。
これには観客も爆笑。
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■すず&芽衣は激怒
バックステージですずは、「何だよあの桜井! あのババァが!」。芽依は、「ちょっとイっちゃってんだな〜」と勝利の余韻をぶち壊されたことに怒り心頭。
さらにすずは、「そうだよ。貴婦人ゴッコそろそろやめろよ。本当にお前イタイからな! 本当にイタイからな!! ちょっとそろそろ後悔するから本当にやめたほうがいいぞ…」と言うと、芽衣は「あとでボッコボコにしてやる」と忠告した。
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■今後の劇場にも注目
しかし、今スターダムマットで貴婦人旋風が徐々にきているのは間違いない。これをどの地方会場でもやっているのだ。
ちなみにビッグマッチの中では横浜武道館では「関内駅の立ち食いそばでも食べて帰りなさい」横浜アリーナでは「崎陽軒のシウマイ弁当を折半して食べなさい」と庶民を罵倒していた。
負けた試合でもやられたら、勝った選手はたまらないだろう。それだけ桜井貴婦人には強い存在感があるのだ。今後もどんな貴婦人劇場を見せてくれるのか楽しみにしたい。
◆スターダム◆
『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 8』
2023年5月12日
東京・品川インターシティホール
▼タッグマッチ(15分1本勝負)
○鈴季すず&星来芽衣(9分00秒 片エビ固め)桜井まい●&ちゃんよた
※テキーラショット
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■著者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)