DDTが新宿高島屋で史上初の”百貨店プロレス”を開催 「新宿の街を元気にしていく場を」
無料イベントだが3試合の熱戦を展開。従来のファンに加えて買い物客も集まり、大成功のイベントに。
サイバーファイト傘下のプロレス団体・DDTプロレスが、『Dramatic Dream Takashimaya Vol.1』5.13 東京・新宿髙島屋1階JR口特設会場大会を開催した。
今大会は“老舗百貨店”新宿髙島屋とのコラボイベント。百貨店でプロレスのイベント(トークショーなど)が行われることは、これまでもあったが、プロレスの試合が行われるのは史上初である。
■本社が新宿にある縁で
団体を運営するサイバーファイトの本社が新宿にある縁もあって実現したという今回のイベントは、入場無料の3部制で実施。
試合(3試合)のほか、同店を普段から愛用しているという高木三四郎と赤井沙希のトークショーや、ファン参加型のリング体験、グッズ販売、サイン会&撮影会などが行われた。
オープニングではサウナカミーナのMAO、上野勇希、小嶋斗偉とともに新宿高島屋の増井大輔店長が登場。
「経緯としましては、うちの女性社員のなかに一人、プロレスファンがいて、ぜひやってみたいと提案してくれました。それを今回みんなの力で形にしてみようということで。DDTさんの笑い、元気、感動とかを与えていただきながら、新宿の街をもっと元気にしていく場を提供していきたいという一心で実現しました。そういった形で盛り上がっていただければありがたいなと思います」と開催の経緯を説明するとともに挨拶した。
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■熱い3試合も
第1試合では、高木&高鹿佑也&須見和馬VS樋口和貞&赤井&石田有輝が組まれ、高木が社長自ら試合中に店内に行こうとするハプニングが発生も、若手選手が制止して回避された。
第2試合は、ちぃたん☆&彰人VSポコたん&平田一喜と対戦。ゆるキャラ対決で会場を沸かせた。
第3試合は、遠藤哲哉&クリス・ブルックス&正田壮史VS MAO&上野&小嶋の好カードが実現。最後はクリスがプレイングマンティスボムで小嶋から3カウントを奪っている。
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■「次につながったらいいな」
今企画を担当した同店企画宣伝部の徳村梓課長は、「こんなにたくさんのお客さまに来ていただけて、すごくビックリして。皆さん、笑顔で楽しんでいただけたので、すごくありがたくてうれしいことだったと思います」と笑みも。
大会タイトルがVOL.1とされたことについては、「思いを込めたタイトルではあるので、こんなにたくさんのお客さまに楽しんでいただけるイベントになりましたので、次につながったらいいなと感じられました。来ていただいてるお客さまが北海道展で食べているのをツイートしていただいたり、選手の皆さんもいろいろ食べていただいて。うちの店の売り場でも楽しんでいただけてうれしく思っております」と述べた。
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■大成功のイベントに
入場無料のイベントプロレスとはいえ、選手たちは普段通りの全力ファイトを展開。イベントにはDDTファンのみならず、同店の常連客も来場して大いに盛り上がり、大成功で幕を閉じた。
DDTはお祭りプロレスを始め、普段プロレスを見たことがない人たちを前で試合をするのは得意としているだけに、この日たくさん集まった買い物客の中から1人でも会場に足を運ぶ新規のファンが増えたら成功と言っていいだろう。
◆DDTプロレス◆
『Dramatic Dream Takashimaya Vol.1』
2023年5月13日/東京・新宿髙島屋1階JR口特設会場/観衆:イベントのため未発表
▼6人タッグマッチ(30分1本勝負)
高木三四郎&高鹿佑也&●須見和馬(10分58秒 拷問カナディアン・バックブリーカー)樋口和貞○&赤井沙希&石田有輝
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■著者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)