新日本BOSJ、エル・デスペラードがBブロック首位を死守 「オレの心が折れるかバカタレ」
新日本プロレスが開催したジュニアヘビー級最強戦士決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.30』(BOSJ)5.21東京・後楽園大会。エル・デスペラードとフランシスコ・アキラが対決し…。
新日本プロレスは毎年恒例のジュニアヘビー級最強戦士決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.30』(BOSJ)5.21東京・後楽園大会を開催した。メインイベントでははBブロック公式戦、エル・デスペラード(5勝2敗=10点)とフランシスコ・アキラ(4勝3敗=8点)が対決。
■待望の一戦
デスペラードは2年前のIWGPジュニアヘビー級王者時代にアキラの名を出しており、2人にとっては待望の一戦となった。
試合はアキラがスピーディーな動きでデスペラードを攻めていく。これに対してデスペラードはラフファイトに、ヌメロ・ドスの伏線にすべく膝攻めを繰り返す。
デスペラードがヌメロ・ドスを極めると、なかなか返せないアキラを見て、セコンドのTJPがタオルを投入。
しかし、アキラはそれを場外に投げてから反撃するが、最後はデスペラードが再びヌメロ・ドスで捕獲すると、アキラはたまらずギブアップ。デスペラードが勝利した。
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■「強くなりたい」
試合後、デスペラードはアキラを称賛した上で「『SUPER Jr.』1回も優勝したことない。今年はしなきゃいけない。いい加減、オレが見てる側だったら、オレに飽きちゃうぜ! 立場が変わった! ユニットが変わった! それだけかもしんないけど、じつはやってることも昔と変わらない。強くなりたい。それだげです!」と語り、初優勝への思いを胸にバックステージへ。
バックステージでデスペラードは、右肩を氷で冷やしながら「言いたいことはリング上で言った通り。今も昔もこれからも、やりてぇことは『強くなりてぇ』『カッコよくなりてぇ』、それだけだ。『カッコよくなりてぇ』ってのは、そうでもなかったかな。ていうか、リング上でカッコよく映るヤツっていうのは、一生懸命やってるヤツじゃん? だったら、(自分の顔を指差して)ブサイクでもカッコいいはずだ」と持論を展開。
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■「気ぃ抜くなよ?」
アキラに関しては「ジュニアヘビー級でこんなこと言うのも何だが、軽いな! まぁでも実際、最後のトラースキックで右手バッチリ痺れてるぞ。すごいぞ。やるじゃん。さすがオレが名前出しただけあるぜ。楽しもうぜ。オマエも新日本に所属して…分かんねぇ。そんなのはどうでもいい、興味ねぇから。オマエもこっからやることあんだろ。『BEST OF THE SUPER Jr』だけじゃねぇぞ」
「公式戦と名がつかない、シリーズの8人(タッグ)、6人(タッグ)とか、いっぱいあるよなぁ? そこで当たることもあんだろう。気ぃ抜くなよ? オレは先シリーズ、とんでもない男を相手に1シリーズ2シリーズ、アメリカまで渡って、ずーっとやってたんだ。アゴ回したところで、オレの心が折れるかバカタレ!」と語り、評価をしつつもまだまだ負ける相手ではないという印象だったようだ。
Bブロックは、デスペラード、YOH、マスター・ワトの3選手が首位で並んでおり、デスペラードは5.24エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場大会で、強敵のロビー・イーグルスと最後の公式戦を行う。
◆新日本プロレス◆
『BEST OF THE SUPER Jr.30』
2023年5月21日/東京・後楽園ホール/観衆:1,436人(札止め)
▼BEST OF THE SUPER Jr.30 Bブロック公式戦(30分1本勝負)
○エル・デスペラード【12点】(25分13秒 ヌメロ・ドス)【8点】フランシスコ・アキラ●
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)