BOSJ初制覇のマスター・ワト、IWGPジュニア王座挑戦決定 「絶対にヒロム選手を超えてやる」

昨日、『BEST OF THE SUPER Jr. 30』を初制覇したマスター・ワトが会見。高橋ヒロム超えも宣言した。

2023/05/29 21:05


マスター・ワト

新日本プロレスは29日、5.28東京・大田区総合体育館大会の一夜明け会見を開き『BEST OF THE SUPER Jr. 30』(BOSJ)を初制覇したマスター・ワトが会見に登壇した。



■「やっとここまで来れた」

ワトは「この度、過酷なシリーズではありましたが、『BEST OF THE SUPER Jr. 30』を優勝することができました。自分の中でやっとここまで来れたのかなと」と語る。

「自分の中ではやっぱり、もう少し早くと思ってたんですけど、このかけた時間がさらなる自分の強みになったのかなと改めて思いましたし、自信にもなったので、このかけた時間を自信と勇気を持って、IWGPジュニアヘビー級王座に挑戦したいなと思います。堂々と挑戦します」とシリーズを振り返りながらも、気持ちはIWGPジュニア王座への挑戦に切り替えているようだ。


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■「変わった自分をヒロムにぶつけたい」

IWGPジュニア王者の高橋ヒロムとは、2017年6月の東京・後楽園ホール大会で行われたタッグマッチで当たってから意識をするようになったというワト。

「あの時の自分自身は、ヒロムさんと闘って感じた素直な気持ちはあったんですけど、レスラーとして、この『BEST OF THE SUPER Jr.』を優勝したマスター・ワトとして、変わった自分を高橋ヒロムにぶつけたい」と力強く語った。

この日、正式に6.4大阪城ホール大会での対決が決定したことについては「それはもう本当に、最高の巡り合わせだなと思いますし、それに大阪といえば自分の地元でもあるので、地元で『BEST OF THE SUPER Jr.』王者として、IWGPジュニア王者に挑戦できるのは最高の舞台」と笑みを浮かべた。


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■ヒロム超えを宣言

チャンピオンのヒロムの印象について聞かれると「やっぱり『BEST OF THE SUPER Jr.』も3連覇しますし、現IWGP王座も巻いてらっしゃるので、強いことには間違いないですが、ただその、ヒロムさんの強さに、自分は負けない自信がもうついているので、絶対にヒロム選手を超えてやる、そんな気持ちで闘いたい」とヒロム超えを宣言。

BOSJを初制覇した前夜は「一睡も出来なかった」そうだが、SNSなどで祝福のメッセージが多数届いたということからも、ワトに対する周囲の期待が感じられる。


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■ワトに勢いも

新時代の扉を開けると宣言しているワトだが「開くための一歩は踏み出したのかなって思っていますし、ただやっぱりこのIWGPというベルトは拓くためにも必要なベルトなので、ベルトを獲ってから拓いていこうかなと思います」と語り、IWGPジュニア王者にならないと新時代の扉は開かないと自覚している。

凱旋帰国をしてから、ここまでの道のりは長かったが、あと一歩のところまで辿りついたのは、ワトが心を折れることなく、己に磨きをかけて来た証なのは言うまでもない。

一方、BOSJ4連覇を逃したヒロムも負けるわけにはいかないだけに、ワトに課されたハードルはかなり高い。しかしその高ささえも超えてしまうような勢いがワトにはあるのだ。


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■執筆者プロフィール

どら増田

どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田

新日本プロレス後楽園ホール
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