阪神タイガース、9連勝で球団記録をマーク マウンドに立った村上頌樹の特別な思い

阪神タイガースが、埼玉西武ライオンズとの交流戦初戦に勝利を収めた。今季5勝目を挙げた村上頌樹は、マウンドに特別な思いを持って立っていて…。

2023/05/31 13:35

阪神タイガース

阪神タイガース埼玉西武ライオンズとの交流戦初戦(5月30日)に勝利し、2007年以来となる9連勝と球団記録に並ぶ月間19勝目をマークした。



 

■村上頌樹の特別な思い

この試合に先発し、今季5勝目を挙げた村上頌樹は特別な思いでマウンドに上がっていた。2年前のこの日、新人だった村上は同じ西武戦でプロ初登板を果たした。

結果は先発して三回途中5失点で降板。プロの厳しさを肌で感じた球場で、今度は成長した姿をファンに届けた。


関連記事:阪神・村上頌樹、完全試合を前にまさかの降板 岡田彰布監督の采配に賛否の嵐

 

■持ち味は健在

8連勝と波に乗る阪神は一回、打線を牽引する1、2番コンビの活躍で先制する。試合開始直後だった。先頭の近本光司が西武・與座海人の初球を完璧に捉える。

打球は右中間フェンスを直撃し、虎のリードオフマンは快足を飛ばして一気に三塁を陥れる。中野拓夢も鋭いスイングで右翼線を破る三塁打で続いた。

わずか4球での先制劇に、村上もピッチングで応える。「少し緊張した」という苦い記憶が残る球場だが、この日も持ち味の制球力は健在だった。

一回、先頭の愛斗を二飛に打ち取ると、マキノン、外崎修汰は連続三振に仕留め、二回も3人で片付けた。三回は1点を失ったものの、四回には二死ながら三塁に走者を置いた場面で、昨年まで阪神に在籍した先輩の陽川尚将を迎えた。


関連記事:村上宗隆に“復調の兆し” 高木豊氏が期待「表現できるようになってきてる」

 

■「もっともっとすごい応援を…」

「すごいバッターなので怖かったですけど、しっかり抑えられてよかったです」。最後は、この日も威力を発揮したフォークボールで空振り三振を奪った。

イニングを重ねる中でリズムを取り戻した村上は8回4安打1失点、9奪三振、無四球の好投でベンチの期待にこたえた。2年前、3ランを浴びた愛斗をこの日は4打数無安打に抑え、雪辱を果たした。

「チームを勢いづけられる投球をしたいと思っていたので、それができてよかったです。これからも、もっともっとすごい応援をお願いします」。ヒーローインタビューに応じる村上の言葉に、球場のボルテージは最高潮に達した。

阪神タイガースぶっちゃけ話【Amazonでチェック】

次ページ
■先発陣に欠かせない存在に
阪神タイガース近本光司埼玉西武ライオンズ外崎修汰中野拓夢村上頌樹マキノン與座海人愛斗陽川尚将
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング