役所広司、カメラが回らないところでの評判 仲間の「苦境」に取った行動に周囲も感動…
カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した役所広司。関係者は彼の人柄を絶賛して…。
5月28日、役所広司がカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。ベテラン俳優の快挙に日本中が湧いた。俳優として絶大な功績を残している役所。
カメラが回らないところでは、「意外な姿」を見せていて…。
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■日本人で2人目の受賞
役所は主演映画『PERFECT DAYS』で最優秀男優賞を受賞。同作は、ドイツの巨匠 ヴィム・ヴェンダース監督が日本の公共トイレの中に「平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所」を見出したことから生まれた。
役所演じるトイレの清掃員が、毎日小さな揺らぎを得る姿を描いた物語だ。日本人がカンヌで最優秀男優賞を受賞するのは、2004年の映画『誰も知らない』で主演を務めた柳楽優弥以来、19年ぶり2人目の快挙となる。
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■「誰に対しても礼儀正しい」
これまで多くの映画に出演し、国内外問わず様々な賞を受賞してきた役所。今回の受賞で注目を集めているが、彼はどんな人物なのだろうか。
ある制作会社関係者は、撮影現場での役所をこう絶賛する。「あれだけ実績のある人ですが、他の出演者はもちろん、若手のスタッフにも礼儀正しく、腰が低いです。また、雑誌のインタビューで一度取材を受けたライターのことはきちんと覚えています。取材を受けた記事はしっかり目を通し、次に会った時にお礼の言葉を言ってくれるそうですよ」(制作会社関係者)。
どんな立場の人にも謙虚な姿勢で接していることが窺える。
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■庶民的な食生活
変に気取らない性格は、食生活にも垣間見える。前出の製作会社関係者が続ける。
「ラーメンやピーナッツ、和菓子など、庶民的な食べ物が好きですね。特に、ラーメンは大好物で、以前袋麺のCMに出演した際は、撮影で一人で20杯以上平らげたそうです。いつも、美味しそうに食べてくれるので、食品メーカーのCMのオファーも絶えないんですよ」(前出・制作会社関係者)。
2021年に「マルちゃん正麺」のCMキャラクターを務めた際も、幸せそうにラーメンをすする姿が印象的だった。「素」で食べていた部分もあったのかもしれない。
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■仲間のために…
前出の制作会社関係者は、役所は仕事で関わった人を大切にすると話す。
「2019年に俳優の志賀廣太郎さん(20年に逝去)が入院した際、役所さんがお見舞いに訪れたそうです。2人は2017年に出演した日曜劇場『陸王』(TBS系)で共演しましたが、その後仕事で交流はなかったと思います。志賀さんは身体が麻痺して、声も出しにくい状態だったそうです。その話を聞いた役所さんは、志賀さんを励ますために駆けつけたんです。業界内では、感動的なエピソードとして語り継がれていますよ」(前出・制作会社関係者)。
共演から2年経っていたが、仲間が苦しい時には迷わず駆けつけられるのだろう。これからも、役所の温かい人柄はたくさんの人を励ましてくれるに違いない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)