交流戦2カード連続勝ち越しで首位奪還 投打活躍の宮城大弥が防御率トップに【週刊バファローズ】
先月30日から開幕した日本生命セ・パ交流戦。オリックス・バファローズが、首位に再浮上している。
日本生命セ・パ交流戦が先月の30日から開幕した。交流戦は各球団6カードを3連戦ずつ3週間に渡り行われるため、雨天中止がない限りは2カード6連戦が3週間続く。オリックスは山本由伸、宮城大弥、山下舜平大、山崎福也、田嶋大樹、山岡泰輔の6人を軸にローテーションを回していくようだ。
■2023オリックス・バファローズ戦績 5.30−6.4
対 広島東洋カープ
大阪・京セラドーム大阪
5.30
○オリックス(山本)4−0(大瀬良)広島●
5.31
●オリックス(田嶋)1−3(久里)広島○
6.1
○オリックス(山下)9−2(コルニエル)広島●
対 中日ドラゴンズ
愛知・バンテリンドーム名古屋
6.2
●オリックス(山岡)1−2×(小笠原)中日○
※延長11回
6.3
○オリックス(山崎福)5−1(松葉)中日●
6.4
○オリックス(宮城)5−0(高橋宏)中日●
※(カッコ)内は先発投手。
※通算成績はオリックス30勝21敗2分けの首位。2位の千葉ロッテとは1ゲーム差。(2023.6.4現在)
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■山本「熱い声援が本当に力に」
広島との初戦は発熱により「特例2023」で抹消されていたエース山本が5月20日の当番回避以来の登録。
山本は立ち上がりから、復帰前に苦しんでいた制球や球数が安定する順調なピッチング。秋山翔吾をカーブで三振させた場面ではスタンドが多いに沸いた。8回を2安打8奪三振、無失点の好投に杉本裕太郎ら打線も応えて完勝している。
試合後、山本は「交流戦の初戦でしたし、カード頭でもあるので、絶対に勝つという気持ちで準備してきました。試合が久々だったので、いつもより丁寧に初回を入れたのが良かったと思います。フォアボールがなかったのが、一番良かったのかなと思いますし、力みなくいいバランスで、いい投球ができたと思います」と投球を振り返ると、ファンに対し「熱い声援が本当に力になります! 皆さんも体調には気をつけてください」と最後は自虐ネタでファンの笑いを誘った。
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■5勝目マークの山下
第2戦は先発の田嶋が好投するも、2番手の黒木優太が広島打線に捕まり敗戦。打線も広島先発の九里亜蓮を打てず、対広島の連勝も13でストップした。
そして第3戦目。ここまで無敗の山下が球があれながらも6回1失点で抑えると、打線が集中打で大量援護して、カード勝ち越しを決めた。
試合後、山下は「今日は、あまりパっとしない内容だったんですが、野手の皆さんがたくさん打ってくださったので、途中から自分のペースで投げることが出来ました。切り替えて投げられたことが良かったと思います」と語っていたが、まだヒーローインタビューは慣れないようだ。山下は5勝目をマーク。