谷繁元信氏、メジャーで通用する日本人捕手を語る 「可能性があるとしたら」
「メジャーで通用する現役日本人捕手」。谷繁元信氏が2人の若手に期待を寄せる。
プロ野球・中日ドラゴンズの元監督で野球解説者の谷繁元信氏が10日、野球解説者・松坂大輔氏の公式YouTubeチャンネル『松坂大輔 Official YouTube』に出演。プロ野球の捕手のメジャー挑戦について語った。
■「日本でレギュラー取れない捕手が…」
「メジャーで通用する現役日本人捕手」について問われた谷繁氏は「言っていいですか? 日本でもほぼレギュラー取れない捕手が、アメリカに行っても無理でしょ」と笑いながらズバリと指摘する。
「厳しいかもしれないけど、そうじゃない? だって 日本人のキャッチャーで行ったの城島健司しかいないんだから」と過去に海を渡った捕手は1人しかいないとも。
「それだけ難しい。ある程度、体も強くなきゃいけない、肩も強くなきゃいけない、打てなきゃいけない。それだったら、もう日本でレギュラーになってる。日本でレギュラーで、なおかつトップレベルになってないと。そう考えると今、(メジャーに通用する)キャッチャーいねーぞ」と話した。
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■可能性あるとしたら松川
他のポジションに比べてメジャー挑戦が難しい捕手。その中でも「可能性があるとしたら」と挙げたのは、千葉ロッテマリーンズの松川虎生選手。
昨年、佐々木朗希選手がNPB史上28年ぶりとなる完全試合を達成した際に、好リードして話題に。「体が強そうだし、肩もそこそこ強い。あとは打つのがよくなって成長するっていうのが必要ですけど。可能性があるとしたらそこかな。まだ2年目。これは伸びしろがあるなと」と期待する。
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■DeNA松尾にも期待
谷繁氏自身は、プロ入りしてから「本当にレギュラーになったって感じた」のは8年目から。「それまでは併用っていうプレッシャーと戦って、ようやく落ち着いてレギュラーとしてできるようになった」とした上で「だから、その域に早く松川も行けば、可能性はあると思います」と語る。
「あとは、ベイスターズでドラフト1位になった松尾が、どう成長するかですね」と横浜DeNAベイスターズの強肩強打の新人・松尾汐恩選手も有望視していた。