「日本の超まずい飲食店」騒動受け、別の台湾YouTuberが謝罪 文化の違いを分析
台湾のYouTuberによる「日本の超まずい飲食チェーン」の騒動を受け、別の台湾のYouTuberが日本語字幕付きで謝罪。動画を視聴した台湾ユーザーからは「日本の文化から学ぶべきことはたくさんあると思います」との声も。
台湾のYouTuber・勾起你心中的惡がこのほど、YouTubeチャンネルを更新。『日本人に公開謝罪する!』と題し、YouTuberの蔡阿嘎が日本の飲食チェーン店を批判して騒動となった件について謝罪した。
■有名チェーン店を嘲笑して炎上
騒動の発端となったのは、蔡阿嘎が公開した『日本の超まずい飲食チェーン5選』という動画。「なぜこんなマズいのか理解できない」などと嘲笑を交えながら、有名チェーン店のメニューをこき下ろす内容だった。
動画の内容に加え、大声を出しての無断撮影や店頭で立ったままのテイクアウト試食など、撮影マナーについても批判の声があがり、台湾と日本で炎上。
その後、蔡阿嘎は動画を削除して謝罪動画を公開するも、その際の謝罪の文言や日本語字幕がなかったことから批判を受け、新たな謝罪動画を公開。それでも炎上が収まらず、インスタグラムにも日本語の謝罪文をアップしていた。
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■問題点を改めて指摘
勾起你心中的惡のメンバーは、日本語の字幕付きの動画で、「日本の皆様、蔡阿嘎と台湾人全体の代わりに謝罪したい」と深々と頭を下げて謝罪する。
その後、発端となった蔡阿嘎の動画や謝罪動画の問題点について改めて説明。謝罪の動画での態度や言葉が不誠実な印象を与えかねないという点などを指摘し、日本と台湾の文化の違いについて解説した。
日本からの批判の多くがマナーの悪さや礼儀に関する指摘であったことにも触れ、蔡阿嘎が日本のマナーや文化を理解していなかったことが炎上につながったとも分析している。
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■「真摯」「共感しました」の声
勾起你心中的惡の解説に、台湾のファンからは「真摯な姿勢を感じました」「日本に住んでいた私はとても共感しました」「日本の友人たちは、私たちの謝罪を受け入れてくれると信じています」といったコメントが集まった。
また、「一番大切なのは、他人の領域で悪口を言わないこと。言いたいことがあれば台湾に帰ってから言うことだ」「他の国に行くときは、その国の文化を知っておく必要がある」「台湾人の中には日本人が嫌いな人もいますが、過去の歴史はともかく、日本の文化から学ぶべきことはたくさんあると思います」という声も見受けられた。